さぽろぐ

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2017年08月07日

定吉七番は丁稚の暗号(あるいは、「大阪に行ってきた」)

ツアーではありません。
いわゆる「家族旅行」であります。
うちの小6女子が、
どうしても大阪に行きたいと申しますのでね。

×     ×     ×


東郷隆の「定吉七番シリーズ」のファンでして、
大阪には何度も行っているのだけど、
このアングルの写真がないのが心残りで・・・

このたびやっと、宿願を果たすことができました。
わかるひとだけわかってください!







×     ×     ×

わたしが足しげく通っていた頃と比べると、
大阪の街は・・・なんだかすっかり「東京化」しており、
テレビ番組はすっかり中央局と同化しており、

サラリーマンは駅のホームできちんと列をつくるわ、
アニマルプリントのおばちゃんはいなくなるわ、

でも、エスカレーターの立ち位置は、
やっぱり「右」が基本なのでした。
(それをきちんと自動音声でアナウンスしていたのがショックだった。)

×     ×     ×

最終日に新世界に行ったら、
ちゃんと食べるもん飲むもんが安くておいしくて、
みちばたにおっちゃんたちがねそべっておりました。

・・・ああ、ひとりたびだったら、迷いなくあの輪の中に入ったのにな。

×     ×     ×

来月は演奏で関西に行くです。
大阪にも、ちょっとだけ。

9月16日(土)・17日(日)
「伊吹山音楽祭」
伊吹薬草の里文化センター
『ジョイいぶき』
滋賀県米原市春照37番地
http://www.officeken.net/imf/info.html
プロ・アマ交え錚々たるメンバーがひしめく名物イベント。
残念ながら、ことしで最後の開催なのだそうです。
「元祖ばった屋」」+「ペンギンとシロクマ」の混成チームでパッコ~ン‼と、かまします。
詳細後日。

9月18日(月・祝)
9月19日(火)
佐藤GWAN博さん関西ツアーに同行
詳細後日。  

Posted by 独酔舎 at 20:41Comments(0)

2017年06月25日

今年はほんとに雨が降らない梅雨ですね。
あまりこんな天気が続くと、またぞろ「梅雨明け間際の豪雨」とかが心配になります。
自然って、必ずどこかで帳尻が合ってくるものだからね。

あっつい日が続くものだから、グリーンカーテンのゴーヤのやる気がハンパないです。
伸びに伸びたツルが、まだ6月だというのに二階の窓にとどくいきおい。
ことしも「緑のモンスター」との闘いが始まる予感。
ゴーヤほしい人、わたしに相談してください(昭和)!


梅の実をたくさんいただいたので、あれこれやっています。
「太陽の子供」みたいな、大粒でピカピカの梅。まず、なにはなくとも梅干し!
某所で「ジップロックで漬ける」というワザを教わったので試しています。
これ、いいわ!
少量の塩でもカビないし、水の上がりも早いみたいです。
紫蘇も綺麗に発色しました。塩もみのときに去年の梅酢を加えるといいんだって。なるほど。

2キロほど漬けて、残りの500ばかりは、ネットで拾った「梅味噌」に。
職場のパートさんからいただいた添加物なしの味噌で漬けました。
さあ、どうなるかな?
  

Posted by 独酔舎 at 17:29Comments(0)

2017年06月21日

野菜天国/そして、口琴ライブ!

去年の秋の長雨で、野菜が値上がりしてた。
で、職場の行き帰りに通る無人販売所でも、
品切れ状態がつづいていた。

先々週くらいからやっと、
春ものの新鮮な野菜が並び始めた。
不揃いだし虫食いはあるしだけど、
旬の新鮮な野菜が手に入るのは
ありがたいもんです。

場所によっては、
かんきつ類やイチジク、ベリーなんかのくだものもあったり、
季節の花が添えられていたり。
ここ数日は、お気に入りのポイントを自転車でひとまわりしてから
出勤するのが日課になっております。

ことしは新タマネギとじゃがいもがいい感じなので、
ポタージュスープの出番が多いです。
まだまだ朝晩はすずしいからね。
かんたんにできておなかに優しいポタージュ。
おすすめです。

×     ×     ×

昨年夏からの歯の治療がやっと終わりに近づいて、
いんちきな仮歯の入ってた前歯に、ちゃんとした歯が入りました。
強度といい嚙み合わせといい、とても快調なのですが、
やっぱり微妙にアングルがかわったようで、
口琴の鳴りがいまいちです。

「びよよ~~~ん!」といくはずが、
振動弁が前歯に当たって
「ガチ」っていったり。

で、いま、しじゅう持ち歩いてびよびよやって、
「いい角度」をさがしているところです。

http://www.koukin.jp/
そんな状況で、7月26日(水)、
なんと、「日本口琴協会」の定例会で演奏することになりました。
だいじょうぶかじぶん。詳細後日!



  

Posted by 独酔舎 at 20:26Comments(0)

2017年06月01日

かめ

きょうのパートさん(女性)との会話から。

×     ×     ×

近頃、亀が多いのだという。
通勤に使っている埼玉県Y見町の農道を、
かなりの頻度で、かめが歩いているのだという。

そんなことしてたら轢かれるじゃないかと言ったら、
轢かれているのだという。
(ノД`)・゜・。

多くはいわゆるミシシッピアカミミガメで、
うちらが子供の頃に流行って
縁日や金魚屋(まだペットショップという単語はない)で売られたものが、
年を経て洗面器くらいのサイズになって、
もてあまされて捨てられているのだろう。

それだけならわからないでもないのだが、
在地のイシガメやらクサガメもいっしょになって歩いているらしい。

先日など、犬の散歩に行っていた息子が、
湯たんぽくらいのサイズのイシガメを保護して帰ってきたのだそうだ。

「このサイズはめったにないんだYO! 超レアなんだYO!!」

泣いて訴える息子に、彼女は冷徹に
「もどしてきなさい!」と言い渡したのだという。
(鉄板で、どっかで隠れて飼ってる・・・)

湯たんぽ大の亀・・・わからんでもない。
それは、鳴かないだろうし、盗み食いはしないだろうが、
自宅のリビングでごそごそ這ってたら、
かな~り邪魔なレベルだ。

てなわけで、いまこの界隈では亀が旬であるらしい。
埼玉県吉M町の「亀界」で、いったい何が起こっているのだろうか!!!?

To be continued・・・
(続かなくても責任持たないけど。)  

Posted by 独酔舎 at 21:12Comments(0)

2016年10月02日

ライブスケジュール

10月は独酔舎ソロ多めです。

10月8日(土)
よしだよしこLIVE
@皆野町ホンキートンク
http://www.chichibu.ne.jp/~honky/
18:15開場
18:45開演
前売り¥3000
当日¥3500
+オーダー
OA:空の魚ちえ 独酔舎

10月9日(日)
南信州フォークソングピクニック
https://www.facebook.com/events/1580529902251545/
飯田風越公園野外音楽堂
9:00~16:45
観覧無料
出演:
●丸山俊治 ●よねやまたかこ ●HALUKA ●甕綾子 ●原田和恵
●山岸豊 ●独酔舎 ●ドント・ウォーリーズ ●すだこういち ●吉田勝幸
ゲスト:よしだよしこ

10月16日(日)
秩父「メイプルベース」
https://www.facebook.com/MAPLEBASE.JP/
ペンギンとシロクマ月例ミニコンサート
第1回目 12:00~
第2回目 13:00~

10月23日(日)
所沢「MOJO」
http://mojo-m.com/
開場13:30
開演14:00
¥2000+ドリンク
出演
独酔舎
八束徹
ヨーシャンズ

11月3日(木・祝)
「秩父の森ジャンボリー」
https://www.facebook.com/events/330521893967930/
@秩父「メイプルベース」
https://www.facebook.com/MAPLEBASE.JP/
木のおもちゃで遊んだり、
かえでの苗木を植えたり、
メイプルシロップを使ったおやつを食べたり。
秩父の森ととことんあそぶ一日です。
ペンギンとシロクマLIVEもあります!
10:00~16:00

11月13日(日)
秩父「メイプルベース」
https://www.facebook.com/MAPLEBASE.JP/
ペンギンとシロクマ月例ミニコンサート
第1回目 12:00~
第2回目 13:00~

11月20日(日)
「ゑ川史子とカルナヴァル」
https://www.facebook.com/events/1619729261653658/
@高円寺「彦六」
18:00~
詳細後日

11月26日(土)
長瀞「紅葉まつり」
http://www.nagatoro.gr.jp/%E9%95%B7%E7%80%9E%E7%B4%85%E8%9…/
ペンギンとシロクマLIVE
「月の石」前 特設ステージ
18:00~
観覧無料

12月11日(日)
秩父「メイプルベース」
https://www.facebook.com/MAPLEBASE.JP/
ペンギンとシロクマ月例ミニコンサート
第1回目 12:00~
第2回目 13:00~  

Posted by 独酔舎 at 21:07Comments(0)

2016年09月28日

2016秋 関西ツアー顛末

9月16日(金)
夜10時に、おとさんとゑ川さんを乗せたライトバンが迎えに来る。国立で館野さんを拾い、これでフルメンバー。圏央道から東名→第2東名を通るルート。

「遠州森町」SAで車中泊。さすがに大の大人が4人いると排出する水蒸気の量がはんぱでなく、窓を細目に開けているにもかかわらずガラスといわず壁といわずびっしり結露して寝苦しい。

3時間と眠れずに目が覚めて、トイレに立ったついでにエリア併設のコンビニでコーヒーをいれて、そのままベンチに座ってしらじらと夜が明けていくのをながめていた。

1時間ほどでクルマにもどると、みんなもう起きていて、
「トイレで倒れているんじゃないかと思った」
と、おこられた。

そんな心配をされるくらいには、わしも歳をとったのだなあ。

9月17日(土)

朝8時すぎに音楽祭会場の「ジョイいぶき」に着く。この日は出番なしなので、屋外のグロウブステージ・室内のジョイホール・ストリートエリアと、好きに観てあるく。

ジョイホールのトリの中川五郎さんのステージは、この日のハイライトだったなあ。
五郎さんのソロに中野督夫さんと北村謙さんが加わり、そこにペケ=いとうたかおさんがハープで乱入。舞台いっぱいに、すきなよう~に遊ぶ、名うてのおっさん4人。ああ、なんてしあわせなんだろう。客席もものすごい盛り上がりだった。

終演後の屋外ステージに車座になって、恒例の打ち上げがスタート。1年ぶりのひとたちと、ひたすら話す。話す。

宴なかばから、ステージ中央に置かれた「伝説のギター」で一曲づつ披露する「いっぽんのギター」のコーナーがスタート。
今年はぺんくまにも声がかかって、マンドリンの宮崎勝之さんゆかりの「誰かが星を見てた」を。


9月18日(日)
未明から大雨。
わたしと館野さんが寝ていたテントが浸水して、超バッドモーニング!

この日は忙しかった。朝一の屋内「ジョイホール」でぺんくま、直後に屋外「グロウブステージ」で元祖ばった屋。


ぺんくまのステージでは、「誰かが星を見てた」で館野さんに、とても綺麗なマンドリンを弾いていただく。逆に、ばった屋のステージにはゑ川さんにウォッシュボードでまざってもらって、にぎやかに。

終演後、近江長岡の駅でおとさん・館野さんと別れて、在来線を乗り継いで神戸へ。

新神戸駅にGWANさんが迎えに来てくれていて、神戸滞在中にお世話になる東極楽寺の小林和尚に引き合わせていただく。

 東極楽寺は、三宮の中心街に立つお寺さん。外から見ると鉄筋のビルにしか見えないが、中に入ると中国風瓦屋根の本堂と事務所、居住棟が石畳の中庭を取り囲み、照葉樹の大木が頭上を覆っている。まるで北京の四合院を思わせる不思議な空間だ。

ここは毎年春に「お花祭り」というイベントをやっていて、今年もGWANさんや順平さん、下田逸郎さん、ふちがみとふなとさん、小野一穂さんなんかが出演した場所だ。

和尚さんも絵や音楽等とても多才な人。
現在、おりおりの印象をスマホのアプリで一気呵成に描く「スマホ画家」(!)としても売り出し中だ。

お酒を飲みつつ音楽の話や海外旅行の話、めってに聞けない「業界」の話など聞かせていただいたが、わたしはちょっと疲れが出て、一足先に沈没。

これは、和尚さんがスマホで描いた「ペンギンとシロクマ」。

9月19日(月・祝)
 ゆっくりめに起きて、和尚さんの車で神戸市内を案内していただく。六甲の展望台からみる港町の景色のすばらしかったこと。ハーバーランドでは、GWANさんの提案で、4人それぞれの「悲しい顔」をしてカメラに収まったりして遊ぶ。

 夕方、その日の会場である豊中市の「スペース草」に向かう。

 外見は年季の入ったトタンや板壁に囲われ、玄関先に不思議なオブジェが並ぶなんともあやしげな空間なのだが、中に入るとさらにへんてこりん。

 手作り感満点の内装。不思議なところに柱があったり、梁が通っていたりで、お芝居のセットみたいだ。「夫婦喧嘩するごとに何かが増えたり変わったりするんですよ」とは、ママさんの談。
石畳の床には打ち水がされ、ドーム状の天井には木枠のガラス戸がはまって、今にも誰かが顔を出しそう。普段はギャラリーとして使われているだけあって、いたるところに立体作品やイラストが飾られている。ひとつとして同じ物のない椅子やテーブルなどの調度品も、それぞれが「作品」であるかのようだ。

 お店の片隅にグランドピアノが置かれているのを見つけて大喜びするゑ川さん。今回の旅は弦楽器とピアニカだけでまかなうことにしていたものの、ピアノがないとできない曲も多い。さっそく使わせていただくことに。

 日が落ちて、そぼ降る雨の中お客さんが集まってきて、ほぼ定時に開演。

 GWANさんが数曲やって、わたし・ゑ川さんの順で呼び込んでもらってちょっと合わせて、それからぺんくまのステージがスタート。
ここは客席との距離感が絶妙で、こちらの出す音や声が聴き手に届いて、はね返ってくるのを感じながら、ゆったりと演奏した。ゲストなのにアンコールまでいただいて、めでたく第一部が終了。

 第二部もGWANさんのソロからはじまる。久しぶりに聴く「あかんぼ殺しのマリーファーラー」。「わがんね」のうめくようなつぶやきは、聴くたびごとにおくゆきをましていく。
途中からぺんくまも呼び込んでいただいて、三人でたっぷりと。店の雰囲気にほどよく背中を押されながら、こういうときって普段ぜったいできないようなことがするりとできたりする。

終演後、お客さんもまじえて打ち上げ。たくさんの大皿に盛られたママさんの手料理は、どれもものすごくやさしい味。
ギャラリーとあって、お客さんも絵描きさんであったり、ダンサーであったり、陶器を扱うお店のご主人がいたり。打ち上げの話題も多岐にわたる。

名刺代わりにとご主人にCDをお渡ししたら、「かわりにこれを持って行け!」と、灯油缶を改造したぶっとんだデザインの椅子を指さす。これをメイプルベースのミニライブに持って行ったらウケるだろうな、と小躍りするも、いかんせんこれは飛行機に乗せられない。結局、後日自宅に送ってもらうことにする。

あれこれあって、日付が変わるころにお開き。
戎様で有名な西宮の父上の家に滞在するゑ川さんを残し男三人は東極楽寺へ。

9月20日(火)
 台風が四国に上陸したのだとかで、朝から雨。

 散歩がてら三宮の駅に空港行きのバス停の場所を確認しに行ったら、お寺に帰るころは結構な嵐に。
 どこにも行けないので、近所のクアハウスでGWANさんとのんびりする。

屋上の露天風呂で寝そべっていると、頭上の目隠し代わりの鉄格子ごしに物凄い勢いで雲が飛んでいくのが見える。風がうなり、ときおりバケツの水を叩きつけるような雨。でも、もとより「まっぱ」であるから気楽なもんである。
単純なもので、自分がちょっとばかり強くなったような気分になっている。
「ふふん、矢でも鉄砲でも持ってこい!」

たぶんこれまでの人生でもっとも長い入浴の後、ゑ川さんと合流して、その日の会場「BAR月」へ。ちょっとインド~ネパールあたりの匂いのする暗くメタリックな店内は、自宅の近所の「ぬけがら」にちょっと似ている。

ライブの仕込みを済ませて、和尚さんとマスターの湖月さんと5人でガード下の飲み屋さんへ。いつも満席で滅多に入れないという店内は、台風のせいで、それでも6~7割は埋まっている。

メニューは豊富で、しかも安くておいしいのだが、お給仕の若くてきれいな女性たちの愛想がすばらしく悪くて、
「いったい、ひとからこんなに邪険にされるのはいつ以来だろう」
と、思わず遠い目になってしまうくらいのイタキモチヨサなのだった。

お店に戻ると、すでにたくさんのお客さん。

GWANさんの古稀のライブでお話しして以来の「はっちゃん」と再会できたのもうれしかったが、
中川みつおさんと会えたのはわたしにとっての「事件」だった。

みつおさんは、ムーニーさんの「マッドワース」とともに今のジャグバンドブームの草分けとなった「春待ちファミリーバンド」というバンドのメンバーだった。
神戸の震災の直後だったと思うが、わたしは池袋のタワーレコードで「春待ち」のCDを手に取って、いっぱつでファンになってしまったのだ。

みつおさんが歌う「ストリートオブロンドン」の邦訳の「ストリートオブ六甲」なんか、一人で聴いていて何度涙を流したことか。

この日のアフターライブで聴いたみつおさんの歌は、CDとは比べものにならないくらいに味わい深くて、ほんと、こうして日本中のあちこちに、まだ聴いたことのない素敵な歌い手たちがたくさんいるんだろうなと、うれしくなる。

ライブは前日と同じ構成だが、カウンターだけの細長い店内にお客さんがひしめいていて、ステージへの出入りも、体を横にしたり斜めにしたりしながらで容易でない。
当然ながら3人横に並ぶことなど思いもよらず、GWANさんが座った斜め前に一段低くわたしが座り、後ろに背後霊のようにゑ川さんが立って、懐かしい「チューチュートレイン」のようなフォーメーション。

こういう時って、わたしは気持ちをどこに向けていいかわからず、ダメダメになってしまうことが多いのだけど、この日はGWANさんに引っ張ってもらってなんとか乗り切れたみたいでした。

休憩明けに、地元のプロギタリスト「あかべえ」さんがステージに上がって、私のギターでGWANさんと1曲。
それからソロで「くじらの眠りかた」を弾き語ったのだけど、GWANさんのオリジナルとくらべぐっとブルージーな歌いっぷりで、やっぱり自分の土俵をしっかり持ってる人は違うよなと思ったことでした。

この日も日付が変わるころにお開き。
屋外は雨も風も嘘のようにおさまっており、雲のすき間からちらちらと星が見えておりました。

9月21日(火)
 9時に関空行きのバスが出るので、この日はちょっとだけ早起き。
これから仕事だという和尚さんは、墨染めの法衣姿。
GWANさんは神戸空港から沖縄に飛ぶということで、和尚さんの車でいっしょに出発。

 空港ロビーでゑ川さんと合流。
ずいぶんゆとりを持って着いたつもりなのだけど、特注の2本入りのウクレレケースが重量オーバーで機内に持ち込めなかったり、けっこうまごつく。
もっと身軽に旅ができるように、演奏のスタイルにも幅を持たせたほうがいいかな。
ソプラノのウクレレ1本で旅とか、理想ではあるのだけれど。

今はまだ、唄がギターの深い鳴りを必要としている。

 11半の飛行機で関空を飛び立つ。
いわゆるLCCって初めて乗る。余計なサービスやお愛想は一切なし。ビニル張りのシートがびっしりと詰め込まれた客席は、なんだか昔の地方の路線バスみたいだ。
でも、ほんの1時間足らずの空の旅ならば、これで十分なのだけど。

 成田から京成線で都内に。人の歩くスピードが2割ほど速く感じられる。ここではエスカレーターはステップの右側に立つのだ。

 そのままあわただしく仕事に出かけていくゑ川さん。

朝からほとんど何も食べていないことに気付いたわたしは、池袋の中華屋さんで、
ひとりでこの旅の最後の「ちいさい乾杯」をした。

  

Posted by 独酔舎 at 20:47Comments(0)

2016年09月10日

たったの18年

最近ヘビロテ気味の音源。

https://youtu.be/NPIaMXB0okA

なんと、1901年生まれ。昭和ヒトケタ代に活躍した「歌手」であります。

バートンクレーンさん。アメリカ人です。

ニューヨークタイムズとウォールストリートジャーナルかけもちの特派員として来日した、バリバリのジャーナリストであります。
仕事はものすごくできるひとだったらしいのだが、宴会の余興でいんちきな歌を歌っていたところを、コロンビアレコードの社長に捕獲され、30曲あまりをレコーディングしたんだそうな。

いってみりゃ、いまどきの「へんな外人タレント」の元祖であります。

×     ×     ×

来日したのが1925年。関東大震災が1923年ですから、首都東京は物心両面でいろんな後遺症が残っているころですな。
それから二年後の1927年には、最初のレコーディングをしております。

ジャズ小唄やオペレッタ・聖歌・当時の俗謡なんかに、適当な(でも、時折みょうに的確な)日本語詞をつけて歌いまくる芸風。

これが、いま聴いても、アナーキーかつモダンで、実にかっこいいのです。

当時の、復興にむけてアゲアゲの世相には、ウケたんだろうな。
エノケンやロッパとも親交があって、あきらかに影響を与えております。

×     ×     ×

でも、

最初の録音の翌年の1928年には、中国で日本軍による要人暗殺事件(張作霖爆殺事件)が起きます。

その3年後の1931年には、満州で日中戦争の戦端がひらかれ。

5年後の1936年には、軍部によるクーデター=2.26事件。
この年にクレーンさんは日本を離れています。

さらに5年後、1941年、
八方ふさがりのヤケクソの真珠湾攻撃から太平洋戦争がはじまり、

その4年後の1945年に、広島と長崎に核爆弾が落とされます。

×     ×     ×

震災の焼け跡に、クレーンさんの能天気な歌声が響きわたってから、

東京の街がふたたび焼け野原になるまで、18年。

たったの18年です。

ちなみに、いまから18年前にどんな曲が流行ってかな~?っておもって、検索してみました。

・・・SMAPの、「夜空ノムコウ」でした。  

Posted by 独酔舎 at 08:37Comments(0)

2016年08月30日

歌う「気持ち」

東和町の「ほうほう」さんと別れて、山中を走ること1時間半。仮設店舗の陸前高田「ジョニー」に到着。

やなぎさんに連れられて、震災前の「ジョニー」にお邪魔したのが15年前。あのときは、秋田の大仙市の音楽イベントに向かう大勢のシンガーのなかのひとりでした。

×     ×     ×

ジャズ喫茶なのに、なにやらしんとした店内。

聞けば、日中は壁際に置かれたステレオセットの調子が悪く、しばしば音楽が流せなくなるとのこと。

外は秋風が吹き始めているのに、屋根壁を太陽に直接焼かれるプレハブ建築の環境は過酷なようで・・・仮設暮らしの現実の一端を見た思いがしました。

たまたまイベントの打ち合わせに来ておられた地元の方々とコーヒーを飲みつつしばし雑談。被災地でライブをやることについて、「なかなか人も集まらないし、大変でしょう?」との問いに、

「しっかり気持ちをつくらないとできません。」

と、よしこさんが答える。

「気持ちをつくる」という言い回しにはっとする。うまくいかないライブのときに感じる、なにをやっても上滑りするような、伝わらない感じ。

去年、意を決して震災後はじめて釜石のまちで歌ったときもそうだった。

×     ×     ×

しばらくして主催のしのぶさんも合流。開演まで間があったので宿に移動し、少し早いけれど風呂に漬かって汗を流しました。

湯上りのほてりを冷まそうと外に出てみると、背後の高台の木立ちの中に大きな甍(いらか)が見える。

先週の台風でところどころ崩れた坂道を上ってみれば、それは古いお寺でした。

鐘楼を兼ねた山門の前に真新しい石碑が建っている。東日本大震災殉難者の供養塔です。

山門前の広場から、集落を見渡すことができました。どの家も柱や土台は古びているのに、屋根瓦や土壁が不自然に真新しいのです。

さっき宿のロビーで話した湯治客のおばあちゃんが、「こんなところまで波がきたのよ」と言っていたっけ。

集落の真ん中をひとすじの線路が走っているのですが、いちめんに夏草に覆われていて、これは震災いらい一部不通となっているJR大船渡線。

・・・この広場に逃げて助かった人もたくさんいたんだろうな。そんな景色をみているうちに、自分のなかでじわじわと「ここで歌う気持ち」みたいなものが立ち上がってきました。

日が落ちて、ようやく昼の猛暑から解放されたジョニーに、ぞろぞろとお客さんが集まってきます。ぜんぜん知らない顔に混じって、塩釜市のイベントを終えてかけつけてくれたやなぎさん。

そして、どこで嗅ぎ付けてきたやら、昔おなじ職場にいて、いまは釜石市で働いているとても若い友人の姿も!

舞い上がったり、気負ってしまってもおかしくないのに、不思議と心が静かだったのは、前座の気楽さか、あるいは「気持ちができて」いたということなのか。

昼に東北道からみえた稲穂の海を思い出しながら、「いなだまの国」からゆっくりスタート。長い歌のあとで、みんなにちょっとリラックスしてほしかったので、「アフリカの月」。

さっきのお寺で急きょ歌うことを決めた「カンパネルラとカルボナードの間」。
http://docsuisha.sapolog.com/e332495.html

歌詞に「カンパネルラ」と「カルボナード」の名前が登場したとき、客席から「あっ!」と小さく声が上がって、ひやりとする。でも、このままいくしかない。幸い、その後の空気は好意的なものでした。

MCをはさんで「食卓」。そして、ちょっと勢いをつけてよしこさんにつなげたかったので、「黒の舟歌」。音響の良さ、お客さんたちの温かい反応にも支えられて、とてもいい感じに着地できました。

×     ×     ×

よしこさんのステージは、いきなり大曲「地球に似た星にいるあなたへ」からスタート。

新たなことばが付け加えられた反骨のうた「She Said No!」。夕陽を浴びる丘の上で缶ビールを手にしたよしこさんが古代人と対話する小品「3/4あたり」。

中盤、やなぎさんとわたしが呼んでもらって、3人で「トンネルの歌」から「生活の柄」のメドレーと、ノンストップでどんどん進む。

ラスト、被災地の「いま」を切り取った大曲「高野君の焼き鳥屋」。
https://youtu.be/TpnY--tObKo

そういえば、昨日の盛岡では、1曲目が「忘れないということ」、
https://youtu.be/G3cjS6aXONY

ラストがこの「高野君の焼き鳥屋」だった。すごいな。いま、東北で、歌うための「気持ち」が、ステージの中心をまっすぐに貫いている。

×     ×     ×

(武骨な男歌をやわらかな女言葉にさしかえて、「おばかさん」とやさしく語り掛けるアンコール曲もよかったです。)


  

Posted by 独酔舎 at 20:33Comments(0)

2016年08月30日

ほうほうさんに逢った。

今回の旅の収穫のひとつは、よしこさんとわたしの共通の友人で、以前「土沢音楽祭」でお世話になった「ほうほう」こと溝渕和男さんにお会いできたこと。
http://kafe-houhou.ftw.jp/u26417.html

 盛岡から陸前高田へ移動する途中、東和町の道の駅で溝渕さんご夫妻と合流。もう5年近くもご無沙汰しているのに、まるでなんの隔たりもないかのように、お互いの「いま」の話ができるのは、とても不思議なこと。

 溝渕さんは「それは、名刺の交換から始まるような関係ではないからだよ。」

 肩書にしばられず歌で自分の内面を表現しあう、音楽仲間ならではの距離感であるのかもしれない。

あ、いっしょに写真撮っておけばよかった!
まあ、それはまたこんど。  

Posted by 独酔舎 at 20:31Comments(0)

2016年06月26日

夏のスケジュールとか

7月3日(日)
小鹿神社「あじさいまつり」
http://www.chichibu-matsuri.com/?ai1ec_event=%E5%B0%8F%E9%B9%BF%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%80%80%E3%81%82%E3%81%98%E3%81%95%E3%81%84%E7%A5%AD
https://scontent.xx.fbcdn.net/v/t34.0-12/13480310_982006581914121_186689883_n.jpg?oh=11630c8439ec9367c134129c9ba2c14f&oe=5770B87B
ペンギンとシロクマ、昼前くらいに歌います。

7月16日(土)
北坂戸フォークソング倶楽部「越生おんがく会」
ありんこ&ペンギンとシロクマ
https://scontent.xx.fbcdn.net/v/t34.0-12/13292863_1691835754410043_759198581_n.jpg?oh=89fbddbe82722ce8f3d7c159c9789cd3&oe=57707041
参加費700円(フリードリンク付)14時開演

7月18日(月・祭)
上尾「T's Pal」
マッキー星野企画
マッキー星野/モスリン/ペンギンとシロクマ
http://cafe-ts-pal.jimdo.com/%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB/
チャージ¥1000(1ドリンク込み)
18:00開場
18:30開演

7月24日(日)
秩父ミューズパーク「スポーツの森」
「メープルベース」月例ミニコンサート
ペンギンとシロクマ
https://www.facebook.com/MAPLEBASE.JP/
http://chichiburu.com/shop/gourmet/maplebase
一回目 11:00~
二回目 12:00~

7月31日(日)
横浜赤レンガ倉庫
「ウクレレピクニック」
ペンギンとシロクマ
http://hawaii.jp/event_up2016.html
「砂浜のステージ」にて、15:00くらいから

8月26日~
よしだよしこ東北ツアー
独酔舎ソロ 詳細後日

・・・and more!
  

Posted by 独酔舎 at 03:07Comments(0)

2016年03月23日

チョイスちゃんが来る!!

つぎの地元のライブは、これ!

まずは、下のリンクの動画を観てほしい。
https://youtu.be/0lybS5Fnq5U

どうだい、この楽しさ、この超絶技巧、
このハイテンション、この抒情性!

これを、地元のみんなとやりたいんだ。
観たい、観せたいじゃないんだ。
やりたいんだっっっっ!!


4月2日(土)
東松山『レトロポップ食堂』
「チョイスちゃん」LIVE
西沢和弥(うたとギター)
黒田かなで(ヴァイオリン)
岡林和歌(クラリネット)
OA:ペンギンとシロクマ
埼玉県東松山市箭弓町3-3-4
東武東上線「東松山」駅徒歩10分
開場 18:30
開演 19:00
料金 ¥3.000+オーダー
  

Posted by 独酔舎 at 21:18Comments(0)

2016年03月17日

きみは東野栄治郎の水戸黄門を知っているか!?

ぱきっ!

・・・と、音がして、前歯の差し歯がぐらぐらになった。

学生時代、友達と飲んでて、ぐでんぐでんでわけわからなくなって、
翌朝、鏡をみたら、門歯の上半分がなくなってた。

あれから幾星霜、
残った前歯の根っこにアンカーを打ち込んで、
そのうえにセラミックの義歯がかぶさってた。
もはや、その存在すら忘れるくらい体の一部になってた差し歯が!

歯医者にいくと、
「あ~、こりゃだめだねえ。土台になってる歯の根っこが割れちゃってるよ。
応急処置でくっつけとくけど、またすぐ外れるから、いずれちゃんと工事しないとね~。」

応急処置でくっつけた差し歯は、やはりというか、ひと月と持たずにガタガタになり、
残ってた「根っこ」は無情にも引っこ抜かれ、
いまはついたてみたいなぺらっぺらの仮歯が入ってます。

いままでの差し歯とちがって、歯茎にささってるわけでなく、
りょうどなりの歯に接着されてるだけなんで、
す~す~と、息がもれます。

・・・ってなわけで、いま、
「さしすせそ」がうまく言えません。
「たちつてと」も、かなりつらいです。

職場でまじめな電話応対とかしてると、
じぶんが昔懐かしい、
「東野栄治郎の水戸黄門」になったようなきもちで
胸がいっぱいになります。

しゅけしゃんもききなしゃい。
かくしゃんもちちなしゃい。

かっ、かっ、かっ。

×     ×     ×

さて、このような抱腹絶倒のコンディションでも、
ライブは容赦なくつづいていきます。

3月19日(土)
御茶ノ水『ウッドストックカフェ』
ペンギンとシロクマ
「ぺんくまと遊ぼう」
※セッションタイムあり。
ギター・ウクレレ・フラットマンドリンはお店のものがあります。
千代田区神田小川町3-26-24
新小川町ビルB1
http://woodstockcafe.blogspot.jp/
開場 18:00
開演 18:30
チャージ¥2.000(1ドリンク込み)

3月20日(日)
川越『JAMIN'』
18:00~
マッキー星野
ヨシ
カラタロー
独酔舎
詳細後日

3月21日(月・祝)
『CAMPART』
「・・・ある時は町の公園で また、ある時は商店街の一角で
神出鬼没なアート展のはじまり、はじまり
絵・写真・オブジェ・木工・陶芸・テキスタイルetc...
あなたのアイデアとオリジナルを持ち込んで
詩や歌や踊りもいいじゃない
CAMP+ART 町や公園でアートを楽しもう!
日常を非日常に、非日常を日常に・・・」
横浜「NOBU HOUSE」
https://scontent.xx.fbcdn.net/hphotos-xfl1/v/t1.0-9/12741884_1236054709742417_4752435975714048468_n.jpg?oh=b64d908801dcbd1663e016180a233822&oe=5797F064
横浜市中区山手町133-3
11:00スタート
11:40~ペンギンとシロクマ   

Posted by 独酔舎 at 20:15Comments(0)

2016年03月07日

震災とか、げんきマルシェとか、うたとのかかわりかたとか。

震災の年の春、
関東でも「絆」とか「自粛」とか「節電」とかいろいろあって、
でもやっぱり、遠目でなく、リアルでコアな場所に関わりたくて、
そこでなにが起きているのかを見たくて、
たまたま市の広報でみかけた
宮城県東松島市行きのボランティアバスのツアーに応募した。

そこでの経験は、いろんな意味でものすごくしんどかったけど、
やっぱり行ってよかったと思う。
その直後、長い付き合いになる頸椎症が発症してしまい、
ボランティアはおろか、日常の仕事や、楽器を弾くことすら
しんどいような時期があって。

でも、それがきっかけで、
メディアやSNSを通してじゃなく、
いまこの国がきしんで、もつれて、動いている
現場に立ち会わなきゃと、
なにもできなくたっていい、同時代に生きてしまった人間の責任として、
その現場に居合わせなきゃと、
それが自分の行動の基本原理になり、

たくさんの景色をみて、たくさんの人に会って、
怠け者のわたしにはめずらしく、たくさんの文章やうたができて。
その年の冬、さみしい財布をはたいて、
たくさんの友達に助けてもらってCDをつくりました。

あの日、東松島で見聞きしたことも、「3-11」という詩になって、
収録されています。

×     ×     ×

その後、くだんのボランティアバスの主催者の松本さんに、
自分が歌を歌う人間であることがばれて(笑)

郊外のショッピングモールで不定期に開催される震災追悼のイベントで
「3-11」をうたわせていただくようになり、
そのときにピアノでお手伝いいただいたのがご縁で、
ゑ川師匠と「ペンギンとシロクマ」を立ち上げることになり。

×     ×     ×

松本さんは、モールだけでなく東松山の市街地にある
「ピオパーク」という広場でも、「げんきマルシェ」という
復興支援のイベントを定期的に開催しています。

地元東松山だけでなく、東松島からも牡蠣や農産物などの出店が出て、
とてもにぎやかなことになっているのだけど、
先日、この「げんきマルシェ」でも音楽関係のイベントをやりたいという
お話しをいただいて、
おとといの土曜日、「ペンギンとシロクマ」でうたってまいりました。

もちろん、「3-11」は、やらせていただきましたが、
震災あとの、いま現在や、これからのことも歌わなきゃなあ
という想いがあって、
あれから歩きまわった、釜石とか、宮古とか、(最愛の)田野畑とかの景色を思い出しながら、
「いま」の唄もつくって、うたってみました。
「まるでなんにもなかったみたいん」という
タイトルをつけました。

×     ×     ×

共演は地元のアイドル(!)・古澤ひかりさん
近年はフォーキーな弾き語りのスタイルと、
彼女のルーツである「声楽」との垣根がとっぱらわれつつあるのが、
とてもとても心地よいです。

そして、ジャズピアノの杉本ゆみさんと
ご存知「ミノジンスカピカリノフ」のユニット、「epigrammma」
ひとりひとりが、わたしなんかには想像もつかないくらい
たくさんの引き出しをもった3人が、お互いの間合いをはかりながら
そろりそろりと音を重ねていく。スリリングでした。
(ボーカルの「美の字」は、地元東松山の焼き菓子の名店・『美の字』のご主人です!)

×     ×     ×

「もうひと組くらい、このイベントにふさわしい出演者を」と松本さんからお話しがあったとき、
あの「サングラスとヒゲ」が、ひさびさに
・・・ぽかんとアタマにうかびました。

「J-BOSSA」こと、MOGAMIさん。
表仕事は、GIS=地理情報システムのエンジニアで、
地図/地形情報と防災との連携がライフワーク。
震災以降はとにかく三陸沿岸を歩きつづけて、
SNS以外にも、数冊の本を出版されるなど
こまやかな情報発信をつづけておられます。

今回のイベントに、こんなにふさわしい人は他にいないよね。
期待通り、いや、それ以上に、被災地に寄り添ったうたを、
軽快なボサノバや、陰影に富んだメロディーにのせて、届けてくれました。

×     ×     ×

ライブ、どうでしたか?
楽しんでいただけましたか?

純粋に音楽と戯れるのも好きだし、
音と言葉で世界とがっぷり四つに組み合うようなスタンスにも
シンパシーを感じますが。

まあ、そのふたつのあいだの、あいまいなところで、
しばらくは遊んでいくのかなあと思っています。   

Posted by 独酔舎 at 21:30Comments(0)

2016年02月14日

小春日和、そして、勇気。

あたたかい、を通り越して、汗ばむような一日でした。
郊外のバイパスにクルマを走らせていると、ウォーキングのひとたちとすれ違うのだけど、
今日は半袖で歩いている姿に何人も出逢いました。

ゆうべは東松山『レトロポップ食堂』で、
やぎたこ&ならじん&ぺんくまのライブでした。

古き良き時代のアメリカンミュージックを、
当時使われていた楽器類まで込みで再現してみせる「やぎたこ」。

ライブ・CDともに好評で、
いまや「その世界」では押しも押されもしない中堅どころなのですが、
この一年くらいは、単なるリバイバルを越えた
「その一歩先の表現」が顔を出すようになってきて、
ああ、おもしろいな、これからどうなっていくのかな、
などと、多分に野次馬的に見守っております(笑)

×     ×     ×

ならじんは、前回はそる亭とふたりのユニットだったのだけど、
今回はそる亭がツアー中だったので、ソロのステージでした。

ふだん大音量のバンドで、
「音の壁」の中で弾いて、歌っているのに、
ひとりで、ぽん!と放り出されても、
「隙間を作ること」をぜんぜん怖がらないひと。
勇気あるなあ、センスあるなあ、と、
いつも思います。

×     ×     ×

やぎたこといっしょのときは、
いつも、「どんなふうにセットリストを組み立てようか」と悩むのだけど、
今回は、勇気をふりしぼって、
あえてなんにも考えずに、
今しかできないネタをならべてみました。

ステージ中盤、
あろうことかバレンタインの歌をうたいおどりながら、
客席に乱入してチョコレートをくばりあるくゑ川師匠。
かっこいい!いつもながらブレてません!

わたしは彼女のうしろでギター弾きながら
(そうだ、いいんだ。これでいいんだ!いい・・・のか?)

×     ×     ×

さて、ライブは続いていきます。
どこかの会場でお目にかかりましょ。

3月5日(土)
ペンギンとシロクマ
『東松山げんきマルシェ』
http://marche.hiki.tv/
震災から5年、追悼と復興への祈りを込めて。
於・東松山市ピオパーク
14:00頃から 詳細後日

3月12日(土)
ペンギンとシロクマ
高円寺 大陸バー『彦六』
「ウクレレ弾きの聖地」でのライブです!
共演『ずんずんず』
 すみす(歌、アンデス、他)
 ずんずん(アコーディオン)
東京都杉並区高円寺北2-22-11-2F
電話:03-3336-5153
http://www.ukuleleafternoon.com/hiko6/
開店18:00
開演19:00
投げ銭

3月19日(土)
ペンギンとシロクマ
御茶ノ水『ウッドストックカフェ』
「ぺんくまと遊ぼう」
※セッションタイムあり。
ギター・ウクレレ・フラットマンドリンはお店のものがあります。
曲目とキーはあらかじめ告知します!
千代田区神田小川町3-26-24
新小川町ビルB1
http://woodstockcafe.blogspot.jp/
開場 18:00
開演 18:30
チャージ¥2.000(1ドリンク込み)

3月20日(日)
川越『JAMIN'』
独酔舎ソロ
詳細後日

3月21日(月・祝)
ペンギンとシロクマ
『CAMPART』
「・・・ある時は町の公園で また、ある時は商店街の一角で
神出鬼没なアート展のはじまり、はじまり
絵・写真・オブジェ・木工・陶芸・テキスタイルetc...
あなたのアイデアとオリジナルを持ち込んで
詩や歌や踊りもいいじゃない
CAMP+ART 町や公園でアートを楽しもう!
日常を非日常に、非日常を日常に・・・」
横浜「ノイエ」
https://www.facebook.com/yokohamaneue/
神奈川区三ツ沢東町5-41
11:00スタート
ぺんくまの出番は12:00頃の予定です。

4月2日(土)
東松山『レトロポップ食堂』
「チョイスちゃん」LIVE
https://www.youtube.com/watch?v=-RLfFZ7QK1A
西沢和弥(うたとギター)
黒田かなで(ヴァイオリン)
岡林和歌(クラリネット)
OA:ペンギンとシロクマ
埼玉県東松山市箭弓町3-3-4
東武東上線「東松山」駅徒歩10分
開場 18:30
開演 19:00
料金 ¥3.000+オーダー

4月3日(日)
東松山『夢灯路』
古い路地をそぞろ歩いて、夜桜を鑑賞する名物イベントです。
詳細後日。
  

Posted by 独酔舎 at 19:54Comments(0)

2016年02月06日

きーちゃんと、ピーちゃんと。


最近、市内のあちこちで見る張り紙。心配してるだろうな。

×     ×     ×

むかし、実家でとても賢いセキセイインコを飼っていた。
名前をピーちゃんといった。

なにが賢いかというと、とにかく言葉をよく覚えたのだ。

じぶんの名前はもちろん、家族の名前、住所、電話番号。桃太郎なんかの昔話のたぐいも、とにかく教えることかたっぱしから覚えたものだった。

そんなピーちゃんが、あるときぷいと逃げて、行方不明になった。
風切り羽を切っていなかったのがまずかった。インコはなまじ飛行能力が高いものだから、いちど飛び始めると結構な距離を飛んでしまうらしい。

母親なんかたいそうがっかりして、ずいぶんあちこちと訪ね歩いたようだが、行方は杳として知れなかった。

×     ×     ×

一か月ほどたったある日、電話がかかってきた。

「あの~、ワタナベさんのお宅ですか?」
はい、そうですが。
「あの~、埼玉県上福岡市○○1丁目××番地の、ワタナベさんですか?」
 !! そうですが!
「あの~、電話番号は○○●●‐××‐●×▲▲で、お父さんの名前が○×・・・」
そそそ、そうですそうですそうですそうです!!

×     ×     ×

隣町の運動公園で草野球の試合をしていたおじさんの肩に突然とまったらしい。
最初はだんまりをきめこんでいたが、
一週間くらいたって、ぶつぶつ言い出したとか。

そんなことが二回あって、二回目にはテレビが取材に来た。
そのときの放送は近所の人が出始めのビデオに録画してくれて、
たぶんまだ実家のどこかにある。
・・・ベータマックスだけど!

×     ×     ×

オレンジ色の貼り紙を見て、ひさしぶりにピーちゃんのことを思い出している。
「きーちゃん」も、はやくみつかるといい。
さあ、まず自分の名前から言ってみようか。

洗いざらい吐くんだっ!!
カツ丼食うか?
ふるさとはいまごろ雪だろうなあ・・・(遠い目)  

Posted by 独酔舎 at 09:46Comments(0)

2016年01月30日

リセットだったり、「やぎたこ」だったり

この5年ばかり関わってきた表仕事が、
まもなく終わります。
文字原稿・図版・写真の大量のデータを
木曜日に印刷屋さんに渡して、ああやれやれ。

あとは校正やら色校正やらあって、
よほどのことがなければ、3月末にレポートが完成します。
仕事の規模が大きいだけあって、
いろいろ戦後処理もたいへんなのだけど。

基本ひとり仕事が好きなわたしですが、
今回ばかりはすいぶんたくさんの人に助けてもらいました。
特に、さんざん無理をきいてもらった
パートさんたちには頭が上がりません。

プライベートでもこの5年間で、
住まいを移り、
ふた親を見送り、
・・・ほかにも、ほんとにいろいろなことがありました。

4月からの境遇は、まだ白紙ですが、
あまり先走って心配したって仕方ないですからね。
まずは、デスクに置きっぱなしの私物を引き上げて、
たまりにたまった資料の処分をせねば。

親父の葬式の後始末もあるし。

とりあえず3月までは、「リセット」の期間にしようかなと。

×    ×    ×

直近のライブは、地元・東松山で。
グッドタイムミュージックの伝道師「やぎたこ」と一緒です。
http://homepage2.nifty.com/m-yanagi/yagitako/top.htm

アメリカの古いフォークソング
(ほんとの意味の"民謡"です!)から、
ポップミュージックまでの
長い長い旅を追体験する、
まるで一篇のドキュメンタリーフィルムのようなステージ。

つぎからつぎへと登場する、
摩訶不思議な弦楽器の数々も見どころです。

共演は『ペンギンとシロクマ』、
そして、『一級河川荒川団』のボーカル・ギター・ハーピスト=「ならじん」。

乞うご期待!

2月13日(土)
やぎたこ+ならじん+ペンギンとシロクマ
東松山『レトロポップ食堂』
埼玉県東松山市箭弓町3-3-4
東武東上線「東松山」駅徒歩10分
開場 18:30
開演 19:00
料金 ¥2.000+オーダー  

Posted by 独酔舎 at 20:29Comments(0)

2016年01月24日

父を送りました。

休日出勤でした。
大宮駅前の、けっこう大きな会場でしゃべりました。
(ああ、これがぜんぶライブの客だったら!)
いつものことながら思うのです。

×     ×     ×

慰労会、堅苦しい一次回が終わって、
二次会に流れた頃に、携帯に連絡が入っているのに気づきました。
親父が倒れたという。

慌てて返信入れてみたところ、
倒れたというか、
見つかった時点で、もういかん状態であったのだそうで。

小雪の舞い始めた道すがら、
親戚やら表仕事関係やらに何十本も電話しました。

表仕事関係は、726ページのレポートの、
725ページ目を書いていたところだでしたが、
かろうじて引き継いでもらう見通しが付きました。
(・・・というか、1ページ分だけ待ってもらうだけなのだが)

ライブは、幸い、入れておりませなんだ。

×     ×     ×

実家に着くと、警察が来ていました。
病院でなく、自宅で亡くなったので、
いわゆる「変死」の扱いです。
一部屋に集められて、あれこれ事情聞かれて、
そうこうする間に検死とかあって、
パトカーが帰ったのが2時。

それから葬儀屋さんに連絡入れて、
あれこれ段取りして、実家を出たのが4時。
いつの間にか本降りになった雪で、国道の路面は真っ白。
あちこちで除雪車がはたらいていましたっけ。

×     ×     ×

検死をしたのが、新座の開業医であるという。
もろもろの手続きに必要な、死体検案書(死亡診断書)を取りに行けという。
そんなもの、うちに来たときに書いて置いてってくれればいいのに。
大雪でダイヤがガタガタの東上線を乗り継ぎ、志木駅まで。
そこからさらに、雪道を歩いて20分ばかり。
一通ウン万円也の死体検案書をいただいて、
つるつる滑りながら元来た道を戻りました。

×     ×     ×

亡くなったのが17日。葬儀の予約ができたのが、22・23日。
年末年始の間は葬儀場も火葬場も閉まってしまうので、
その間待たされていた仏様がまだつかえているのだとかで。

その間、近所のお年寄り達が線香上げに来てくれた以外に弔問客とてなく、
リタイアしてから15年も経ってしまうと、男なんて寂しいもんです。
まあ、おかげで死に目にこそ会えなかったがゆっくりと別れができたし、
準備もゆとりをもって進められたから、いいか。

×     ×     ×

葬儀の当日は、記録的な寒波という予報。
しかも、交通不便な郊外の葬儀場しか抑えられず、
そもそも父じしんが、趣味もなく人付き合いも嫌いな男だったもので、
ぜ~んぜん人が集まらなかったどうしようかと、結構弱気になっていました。

「会葬御礼、50も頼んじゃったけど、大丈夫かな。30くらいでたくさんだったりして?」

でも、ふたをあけてみたら、近所の人たちのほか、
わたしら兄弟の職場関係の人々もたくさん足を運んでくれて、ありがたいことでした。

昨年夏から認知症が出ていたものの、
肉体的には長く病みついた末の死とかでなく、
ここ数か月はとてもいいヘルパーさんについてもらったこともあって、
とても機嫌が良く、
むしろ認知症の症状も劇的に改善されていた。

そんななかの突然の「お迎え」であったこともあって、
ごく円満な、眠るような死に顔でありました。

交流の深かった叔父がひとこと、
「・・・遺影が似てねえな!」

晩年はひきこもりがちで、写真に写ること自体まれであった父のこと、
近年撮った遺影向きの写真が見つからず、
仕方なく免許証の写真を加工してもらいました。
それは母が亡くなった直後の、精神的にキツい時期のもので、

祭壇の前にならべてみると、遺影よりも死に顔のほうが福々しく健康的であるという
なんだかちょっとへんてこなお葬式になりました。

母にも引導を渡してくれた若いお坊さんが、
あれからちょっと貫禄が付いて、
お経の読み方もえらいこと上手になっていて、
妙なところで三年という時の流れを感じたりしました。

×     ×     ×

一夜明けて、西日本では寒気団が大暴れ
(広島で1mの積雪ですと!)
ですが、関東は快晴。
位牌やら四十九日法要の準備やらで一日が終わり

明日から日常に戻ります。
レポートの「726ページ目」をなんとかやっつけて、
ほかにもいろいろと雑事が待ち構えています。
2月3月は、ライブもぼつぼつ埋まりはじめていて。

もちろん、父の身辺整理もこれからが本番だ。
こちらは、幸いというか、ケツの決まった仕事ではないので、
一周忌くらいを目標にゆるゆるやります。
もちろん、兄弟三人、力を合わせてね。

そんなわけで、ちょっと反応が遅いこともあるかもですが、
なにとぞ一つ、宜しくお願いいたしますです。
  

Posted by 独酔舎 at 19:18Comments(2)

2015年12月28日

暮れの元気なご挨拶(死語)2015

ことしもいろいろありました。
ちょっと早い気もしますが、
このへんで、まとめておきましょ。

最大のトピックとしては、
シンガーソングライターによる歌と朗読のイベント
=『古書店音楽会』の立ち上げ

それを契機として、佐藤GWANさんの朗読ワークショップだったり
ドラマリーディング(朗読劇)への参加だったり
「語り」の世界への関わりが、前面に出てきたことでしょうか。

あとは、なんといっても
「口琴」かなあ(笑)

表仕事と、音楽の境目が、
とてもいいかたちでくずれはじめた一年でした。

1月 国分寺「giee」よしだよしこLIVE O.A.元祖ばった屋
   佐藤GWANさんと福島ミニツアー
   福島「ふれっと」〜郡山「OLD SHEPP」
2月 冬眠
3月 岩手ミニツアー
   釜石「UP&DOWN DAY」〜盛岡「みかんや」
   東松山「あふたーゆ」古書店音樂会w/高橋完治郎・ゑ川史子
   東松山「まちカフェ」佐藤GWAN博 朗読ワークショップ
   寄居「さち庵」佐藤GWAN博LIVEゲスト
4月 東松山「夢灯路」ぺんくま&ソロ
   国立「かけこみ亭」w/ひでまん・館野公一
   東中野「じみへん」ぺんくま w/やぎたこ
   上板橋「TokyoWorld」w/圓三・あんどう・miti・49歳たま
   東中野「じみへん」佐藤GWAN博LIVE O.A.ぺんくま
5月 東松山「B級グルメまつり」ぺんくま
   東松山「レトロポップ食堂」ぺんくま w/古澤ひかり
   東松山「レトロポップ食堂」ぺんくま w/やぎたこ ならじん&そる亭
6月 東松山「レトロポップ食堂」月丸企画
7月 上福岡「音喫茶一乗」ぺんくまワンマン
   滑川町「ギャラリーかぐや」ドラマリーディング
   東松山「あふたーゆ」古書店音樂会 w/高橋完治郎・ゑ川史子・古澤ひかり
8月 深谷「農林公園LIVE」ぺんくま
   御茶ノ水「ウッドストックカフェ」ぺんくまワンマン
   横浜赤レンガ倉庫「ウクレレピクニック」ぺんくま
   東松山「レトロポップ食堂」西沢和弥LIVE O.A.ぺんくま
   東松山「丸木美術館」ドラマリーディング
   東松山「レトロポップ食堂」ドラマリーディング(独酔舎ミニライブ)
9月 滋賀「伊吹山音楽祭」元祖ばった屋
   東松山「やきとりんピック」
   鶴ヶ島脚折公民館にて朗読「裸川」w/細谷芳江
   前橋「クールフール」w/高橋だく・ゆう吉
10月 国分寺「giee」w/館野公一
   東松山「レトロポップ食堂」よしだよしこLIVE O.A.ぺんくま
   皆野「ホンキートンク」加川良LIVE O.A.ぺんくま
11月 前橋敷島公園バラ園「音の森」ぺんくま
   熊谷市某所「口琴ライブ」
   滑川町保育室「キッズかめめ」佐藤GWAN博 朗読ワークショップ
   東松山「風と土の館」秋のフェスタ ぺんくまw/Kana Sato
   長瀞「紅葉祭り」ぺんくまワンマン
12月 東松山「レトロポップ食堂」5周年パーティー ぺんくま
   入間「アトリエワタナベ」香元博展 ぺんくまワンマン
   東松山「バサラ」年越しLIVE ぺんくま

来年も、おもしろいことしたいなあ。
・・・って、ことしもまだおわってませんがな。  

Posted by 独酔舎 at 23:34Comments(0)

2015年12月01日

竹内浩三のこと。

竹内浩三の『筑波日記』を読んでいる。

竹内浩三は、詩人である。

と言っても、整然には一冊の詩集も出版されてはいない。
学生時代に、いくつかの同ガリ版刷りの同人誌に関わり、
卒業と同時に動員されて兵隊さんになってしまい、
・・・終戦の年の春にフィリピンで戦死する。

『筑波日記』は、彼が入営直後、
茨城の筑波山麓の空挺部隊で過ごした日々をつづったメモだ。

仲の良かった姉に、宮沢賢治の詩集を送ってくれるようにねだり、
送ったその詩集が、姉のもとに送り返されてきた
ほとんど手つかずで帰ってきたその詩集の中身は、
じつは刃物で四角くえぐられており、

そこに隠されていたちいさな手帳が、

この『筑波日記』の原稿であるのだという。

「反戦詩人」、みたいな採りあげられかたもする。
でも、この日記に登場する浩三は、

(わたしと同じ)どこまでも「消極的厭戦主義者」でしかない。

日々の訓練のしんどさに文句をたれ、
休暇には料理屋のはしごをして、
そのレポートを「ぐるなび」よろしく書き連ねるような、

(・・・偏見ですが、たべること、
たべさせることに手を抜かないひとは、信用できます)

そして、ときには、近しい上官といっしょに、
憎き米英をやっつけるための「新兵器」の構想に
想いを巡らせるような

ほんとにほんとにふつうの、

こちらのてもとに引き寄せる必要すらないくらいの、
弱気な、付和雷同的な、ふつうの兄ちゃんなのです。

そして、この常軌を逸した普通さこそが、
いや、当時誰もが持っていながら書き記すことを許されなかった「普通」を、
まるで時代遅れのスパイ小説みたいな

秘めやかな いたずらっぽい やりかたで

この世に残していったことが、

いま、竹内浩三が再評価されているゆえんなのでは
ありますまいか。

×    ×     ×

戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
遠い他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

白い箱にて 故国をながめる
音もなく なんにもなく
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨 骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨はききたかった
絶大な愛情のひびきをききたかった
がらがらどんどんと事務と常識が流れ
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった

ああ 戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
こらえきれないさびしさや
国のため
大君のため
死んでしまう
その心や

  

Posted by 独酔舎 at 20:51Comments(0)

2015年11月25日

生きているうちに!

先週末のこと。
数年前に「介護離職」された
職場の先輩の訃報が届きました。

遠く離れたご実家に戻られたこともあり、
そのごの消息はきれぎれであったのですが。

今日、そのひとの「絶筆」のコピーがまわってきました。
会社関係からではなく、彼ととても仲の良かった
パートさんからでした。

ことしの春、
とてもとてもニッチな業界紙に掲載された、
仕事とはおよそ無関係の、
「種田山頭火」の伝記に関する書評。

いっしょに(団体で)海外旅行とかしたこともあったのですが、
あまり一対一で話をしたこともなかったひと。

ああ、山頭火なんか好きだったんだな。

ああ、こんなこと考えてたんだな。

・・・もっとたくさん、話をしとけばよかったなあ!

生きているうちに!  

Posted by 独酔舎 at 21:19Comments(0)