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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2005年09月01日

ぎたろんくん

カンチさんとやなぎさんがホンキーのフォークナイトに参戦。その日は3時過ぎまでマスターにあそんでもらい(翌日仕事あるのに、すみませんでした!)そのあとは1台のクルマに乗り合いで店を後にし、(さくら社長以外みんな飲んでるから!)上長瀞のコテージに泊まった。
ホンキーからクルマで10分。素泊まり2500円。エアコンあり、コインシャワーあり。広いし、なかなか便利だよ。
でも、冬場は水道が凍結していちにち水が出ないんだって。
あと、夏場の土曜はカヌー屋さんたちで混雑するみたいです。
http://www.canoevillage.com/index.html

翌日、置きっぱなしの車を回収がてらホンキーに戻った。

ホンキーのはすむかいに、中古専門の楽器やさんがある。
前日は閉まってたんだけど、その日は営業してたんで、みんなで覗きに行く。

そのとき、店のすみっこの棚の上でマリリンモンローよろしくねそべっていたのがこいつだ。
まえ.jpg
その名をギタロンという。
メキシコの「マリアッチ」でベースがわりに使われる楽器だ。
うしろ.jpg
前から見ると一見「大きめのギター」だが、
後ろはこんな船底形になっている。
げん.jpg
この派手でチープな装飾がたまらない。
低音楽器だから当然弦は太いのだが、その極太のナイロン弦が
赤・青・白のだんだらに染められている。
おいしすぎるぞ、メキシコ人。
なか.jpg
中を覗くと、フランケンのおでこみたいなツギが当たっている。
使ってるうちにこわれちゃったんで治した、というよりは、
作ってる段階でめきめきと割れてきちゃったんで、あわててそのへんの木片を貼り付けてお茶を濁した、みたいな感じ。
いい味出してるぞ、メキシコ人!

×   ×   ×

15年くらい前、「ネオアコ」というのが流行った。
主にパンク/ニューウエイブ系のひとたちが、原点回帰みたいな感じでアコースティック楽器を使った音作りを始めたのだ。

アズテックカメラ、モノクロームセット、フーターズ、REM。カーディガンズなんかは、一世代後か・・・
ジ・アラームなんか好きだったなあ。
辻仁成さん率いる「エコーズ」、ものすごく影響受けたけど、
いまから思うと彼らの初期の楽曲は8割がたアラームとピンクフロイドのパクリだったよなあ。まあ、いいか。

で、このネオアコのほとんど末期にフェアグラウンドアトラクションというバンドが登場して、そのあまりの「哀愁」加減にナミダしたもんだ。

エディーリーダーさんのアルトの歌声を支えるアコ楽器の、なんとも浮遊感に富んだ音色。なにしろ、肝心カナメのベースパートからして音程感が希薄で、ぼわん・ぷあんと頼りなく宙に吸われていく。

「なんじゃ、この音は?」
慌ててCDのジャケットをひっくり返すと、観たことのない巨大な弦楽器が写ってる。

それがこのギタロンだったのだ。

手に取って弾くと、「ジャックオーヘイゼルティーン」の、まさにあの音がする。ウッドベースじゃ出ない、まして、今流行の「アコースティックベース」じゃ逆立ちしても出ない音だ。ぼわん。ぷあん。

「この子の良さをわかってやれるのは俺だけかもしれない(お約束)!」

で、現在この子がうちにいるわけだ。
「おやじ本舗」でベース弾いてるキムラに引き取ってもらうことになってる。どんなアンサンブルになるか、すごく楽しみだ。

でも、不安がひとつ。
このギタロン、ふつうのエレキベースとベースアンプを合わせたサイズよりも、あきらかにでっかいのだ。

「意味ないじゃん!」

いや、あの、それは言わない約束・・・(苦)  

Posted by 独酔舎 at 21:53Comments(4)音楽