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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2006年12月24日

GWANさん+館野公一さん@曼陀羅

開店5時。リハのため店に入ると、あたりが妙にとっちらかっている。ピアノが店の真ん中にあったりして。
タイキューさん(マスター)の第一声。
「いやー待ってたんだよ!スピーカー持ちあげてくれる?」

以前も、リハに入るなり電気工事の手伝いをしたことがあったが、こんどはスピーカーかつぎである。
・・・わしは大川栄策か?(なんのことやらわからん若者はスルーしてください。)

×   ×   ×

タイキューさんの孤軍奮闘の甲斐あって、この夏、みごとに“ふるやのもり”を克服した上福岡『曼陀羅』。
(→http://docsuisha.sapolog.com/e302934.html
で、この際だからってんで、雨水の滲みた壁をひっぺがして、ログハウス風のすてきな壁をこしらえた。防音材をしきつめて、隙間ができないようにカンナで板材をすりあわせて。もちろんこれもタイキューさんが一人で工事してるんで、まだ入って左手の一面だけしかできてないのだが。

スピーカー・ピアノその他もろもろの模様替えを終えて、音出しを始めてみて、「おろっ!?」と思う。
全面布張りだった内装の、一面だけが木のムクになったわけだが、それだけで音質が劇的に変わった。音がやや固めになり、イコライジングやエフェクトの細かいニュアンスが出やすくなって、ちょっとハイファイな感じ。

ただ、そのぶんハウりやすくなったかな。以前は相当ムチャなマイキングをしてもハウらなかった曼陀羅が・・・とりあえず今回はスピーカーの位置とイコライザーをちょいといじることで割りとあっけなく解決しました。

これまではどんな声質でもどんな音作りでもそれなりに聴けてたのが、今回はGWANさんと館野さんでかなりイコライジングを変えました。(と言ったって、わたしがいじる程度のものですから高が知れてますが・・・)

前向きに捉えれば、音づくりの選択の幅が広がったわけですが。


で、ライブ開始。
プレ・クリスマスイブのこの日。ある程度予想はしていたものの、集客がっつ!!!

正直、『くらっとukulele』始まって以来の大苦戦でした。

でも、「仕事(介護関係)で市内を走り回ってて、たまたま店を覗いたら何かやってるんで入ってみた」というおかぁさんが、館野さんの唄にしきりにうなずいて、「おもしろいわあ、すっごくおもしろいわあ」と喜んでくれたのは、私にとって救いでした。

「豚のごはん」。

10分近くず~っと養豚農家の内輪話をしていて、
終わり1分あたりで、

「だってあんた(笑)、人間が毎日食べてるものだよ?」

というたったワンフレーズでガラリと景色を変えてみせる。

説教臭くない、偉そうでない、“やわらかな社会派”の面目躍如だ。
来月13日の曼陀羅マンスリーライブのゲストです。今回来られなかった人も、是非聴いてみてよ。すごいからさ。


で、GWANさん。
張らないのに、店の隅々まで届いていく太い太いコトバ。
「あかんぼ殺しのマリーファラー」、わたしが今まで聴いた中でも(’たいした回数じゃありませんが・・・)抜群の出来だったと思うのです。

この歌「マリーファラー」についてここで書いちゃうと、まるで今日観てきた映画の内容をこれから観ようとする人にべらべらしゃべるみたいで・・・この曲、これまで音源になってないんですが、是非ライブで聴いてください。

後半はわたしもウクレレやオートハープで混ぜていただきました。先週一回あわせただけなんで、ちょっとドサクサでしたが・・・最後は館野さんのマンドリンも加わって、あ~、しあわせな時間でした。

(サムさん、遠いところ来ていただいてありがとうございました!またゆっくりお話したいです。)

×   ×   ×

今日(もう昨日だ)歌っていただいたお二人に共通するのは、言葉を伝える技術の確かさ。
声を張らなくても、奇をてらった言い回しをしなくても、
明確なストーリーのなかで、適切な布置のなかで言葉を組み立てていけば、
思いは伝わっていくのだ。

そのことを思い知らされた夜で、

ありましたとさ。  

Posted by 独酔舎 at 01:30Comments(1)音楽