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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2007年03月21日

「鴨ちゃん」

朝刊をひらいたら、カメラマンの鴨志田穣さんの訃報が出てました。
そう。西原理恵子さんのマンガにしばしば登場する「鴨ちゃん」だ。
あ~、ダメだったか~。長い間楽しませていただいて、ありがとうございました。

×   ×   ×

じつはイラクで亡くなった戦場カメラマンの橋田信介さんのお弟子さん。
鴨志田さんのエッセイの中では橋田さんとの関係についてもしばしば語られています。

あの悪夢のような「人質事件」の直後、世論の袋叩きに遭った人質達。あとで首相官邸が旗を振ってたことがわかって・・・非常に後味が悪かったです。
彼らへのバッシングが正当化されていく文脈のうえで、橋田さんの聖人君子的な行動がしきりと称揚されていきました(わたしには両者がその行為の質において、どう違っていたのかまったくわかりませんでしたが)。

鴨志田さんの文章(もちろん、橋田さんがなくなるずっと前に書かれたものです)に登場する橋田さんは功名心とヒロイズム(と、金銭欲)の権化で、目の前の欲得のためなら人を裏切ることなんか屁とも思わない、それなのに次に会ったときには笑顔で肩を組んで「おいしい話」をもちかけてくるような、どこか憎めない小悪党。

(もちろん、鴨志田さん本人も負けず劣らず・・・)

そのハチャメチャぶりは、「アジアパー伝」シリーズのどの巻だったかに生き生きと描かれています。よかったらさがしてみて。で、鴨志田さんのほかの文章も読んでみて。  

Posted by 独酔舎 at 09:56Comments(2)