2007年05月24日
荷物を降ろすんだ2
シバが歌っている。
確か『ピストル』に入ってる速いブギ、“16ブルーズ”。
・・・なぜかこっちに背中を向けて歌っている。ありゃ。
左隣によしだよしこさんが座って、あのボロボロのマーティンを掻き鳴らしている。
右隣は館野さん。絶好調のときにみせる爪先立ちのポーズでマンドリンソロの真っ最中。なんかそのまま宙に浮かんでいきそうだと、いつも思う。
で、わたしはカホンを叩いている。いいのか自分。ほんとにいいのか自分。
ひときわ大きな拍手が沸く。見ると、シバがいままさに客席に乱入していくところ。ライブはまさに熱狂の坩堝(るつぼ)。
× × ×
チャリティーはもちろん大事なんですが。
結局ね、わたしが一番楽しませてもらってるんだと思うんです。
5月20日『かけこみ亭』。いいライブになりました。
館野公一さん
「富士見が丘ストーリー」一曲で持ち時間20分を埋めきる。中だるみ無しのテンションの持続がすごいと思う。
風丸さんが“俺のツボだ!”とうひゃうひゃ喜んでた。
(このひとの反応はわかりやすい!)
とんがらし
やなぎさんの古巣「横浜ふぉーく村」のアイドル(?)。安定した演奏と、まっすぐに伸びていくハーモニー。風丸さんの枠のなかで1曲だけの演奏だったが、存在感ありました。
風丸さん
「今日はやなぎの追悼ライブにご来場いただきありがとうございました!」
と、いきなり毒をぶちまける(爆)
「かけこみ亭」の雰囲気が肌に合ったようで、メッセージソングを。
わたしはウクレレで二曲と、ギターでやなぎさんのオリジナルを二曲。
ぼけ丸さん
かけこみ亭の主人。
MC(やなぎさんからのブッキング依頼を酔っ払って断わってしまい、しかもそれをまったく覚えていなかった、といったエピソード)とオリジナル1曲できっちり20分。わたしと館野さんでバッキングやりました。
(休憩)・・・ここでやなぎさん出現。地元でライブ終えて、その足で新幹線に飛び乗ってしまったらしい。いいのか!?
三丁目ジャグバンド
急な出演依頼だったし、チャリティーだし、深コージさんのソロステージになるかな?と思っていたら、フルメンバーで参加してくれました。感謝。
文字通りのジャグバンドだが、コミカルでときに叙情的な歌詞やバラエティーに富んだ曲調は、実に現代的。軽やかなクッシーさんとドスの効いた深さんのコントラストが絶妙だ。
リハのあとメンバーの馴染みの飲み屋で2時間ほど飲んじゃったとかで、リハと本割ではほとんど“別バンド”(爆)。でも、どっちも好き。
こんど深さんのソロステージ(シラフで・・・)も観たいなあ!
よしだよしこさん
ダルシマを膝に、ゆるやかなアカペラから始まったステージは、何かの儀式のようだった。
とにかく立ち姿が絵になる、抜群に存在感のある人。活動再開直後から観ているが、ギターも歌もどんどん良くなってるのがわかる。
岡崎カコさんと二人でやった「わたしはわたしよ」、笑えた・・・
ちなみにやなぎ家の火事のことを伝えたとき、「ドネイション(援助)ライブやんなきゃ!」とはじめて明快に言ってくれたのはこのひとだ。ありがとうございました。
シバ
会場入りが遅れて、開演直前になって登場。
当然ノーリハ。それでもバキバキといかついフィンガーピッキングが鳴り響くと、まわりの空気が一気にシバの色に染まっていく。乾いたボーカルも健在。ああ、やっぱりすごいな。
・・・で、冒頭に戻る(笑)
× × ×
最後にやなぎさんも交え、フルメンバーで「ウェイト」「永遠の絆」やってグランドフィナーレ。
わたしにとってはまさに夢のような一夜でしたっけ。
なんか自分のことばかり言ってますが、
できるだけ多くのひとにとって「夢のような夜」であったらいいと思う。
チャリティーの趣旨はもちろん忘れちゃいません。
でも、しかめ面してやるより、みんなが楽しめたらもっといい。
大阪IVYのイベントも盛況だったみたいだし、
残り3会場でもきっといろんな物語がうまれることを祈って。
いろんな物語がうまれるといいなと思うのです。
Posted by 独酔舎 at
07:47
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