さぽろぐ

映画・TV・音楽  |札幌市中央区

ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  
Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2010年02月07日

赤城山は雪だった。

関越自動車道下り車線
上里SA付近から見る赤城山は
灰色の雪雲にすっぽりと覆われていた。

「ほんとにライブなんかできるのかね?」
助手席のGWANさんと顔を見合わせる。

×   ×   ×

インターを降りて
前橋市街地を抜け
赤城山神社の大鳥居をくぐって

ずんずん登っていくと
・・・意外や、空はおだやかに晴れている。
ときおり風花(かざはな)が舞うものの、
雪は前日来のものが日陰にふきだまっている程度。

結局、予定より1時間近く早く
喫茶『虫の音』に到着。
店主のチエちゃん・音響のアンダーソン氏にご挨拶。
「なあんだ、これなら大丈夫だね。取り越し苦労だったよね。」

×   ×   ×

ちょっと遅れて、共演の「ならじん」さんが到着。

「すごいよ!大鳥居から上は吹雪いてるよ!」

窓の外を見ると、さきほどの風花は
いつのまにか横殴りの吹雪となっており、
空はどんよりと鉛色。

×   ×   ×

様子を見に出たアンダーソンが、
全身雪まみれで戻ってくる。
駐車場の入り口の雪掻きをしてくれたらしい。
「路面にも積もり始めてます。」

×   ×   ×

「ごめん、この天気じゃちょっとムリだっ!」

来場予定だったお客さん数人から
キャンセルの連絡が入る。
(いわば自然災害で不可抗力なのに
 ・・・わざわざありがとうございました!!)

×   ×   ×

こりゃ、出演者+スタッフ=5人で
車座の歌飲み会かな?
まあ、それも風流でいいかもしれんな?

『石狩挽歌』に出てくるニシン番屋の
寒々としたシチュエイションが
二度・三度とあたまをよぎる。

×   ×   ×

がらり、と
玄関の引き戸が鳴る。
にぎやかな話し声。

あなめずらしや それに見えるは
ひょっとして観客様ではございませんか。
盲亀の浮木・うどんげの
花の咲きたるここちして
ここで遭ったが百年目
(意味不明)

『虫の音』のライブで
いつも顔を見る常連さんや
遠方から
(ノーマルタイヤで!)
駆け付けてくださった音楽仲間で
満員・・・とはいかないまでも
客席の熱気は上々。

「ぼちぼちお願いします!」
アンダーソンの声に背中を押されて
今日のライブのホスト/一番手のわたしが
ステージに向かう。

×   ×   ×

暮れの肺炎騒動をきっかけに
ひさびさにマイブームになっている
ウクレレ昭和歌謡メドレーから
まったりスタート。

中盤以降はオリジナルで

*わかっておくれよシュガー
*あぶく
*花売り
*いなだまの国

「あぶく」、ちょっとだけGWANさんにほめてもらえて
うれしかった。

×   ×   ×

近頃、ならじんさんが
ソロのステージを増やしていることを知って、
いつか観てみたいと思っていた。

これほど骨太のメッセージソングで固めてくるとは
正直、想像していなかった。

×   ×   ×

8時半を過ぎる頃、GWANさんが登場。
この日の天候に合わせて
「河童」からスタート。

「お日様」「かまねこ」「ブス」のブルース三部作から

名曲「マリーファラー」
→「星空」の流れは
“ほとんど反則”という声もでたほどのハマりかた。

その後、わたしがオートハープで呼んでもらって
「たんぽぽのお酒」
「ほんのちいさな歌」
「くじらの眠りかた」

ならじんさんのハープで
「なおちゃん」

三人一緒で
「ハロームーン」
「あさりら」

アンコールも三人で
「あんた」。

×   ×   ×

「あの歌は、
どんな手段を使ってでも
世に出していかないとダメですよ!」

“あかんぼ殺しのマリーファラー”について
打ち上げの席で、
今井よーぴん洋一さんが吐いた一言。

もろもろの
大人の事情はさておいて、

わたしも、そう思います。   

Posted by 独酔舎 at 22:33Comments(2)