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2004年06月15日

ドブロレレ

どぶろれれ.jpg

ちかごろ活躍中
こないだのライブで、オープニングにちょっとアップテンポの曲をやりたくなりまして、
16ビートで早いカッティングをやるならいつものテナーよりもソプラノの甲高い音のほうがはまるかな、と思いまして、ほぼ1年ぶりにステージでソプラノウクレレを弾くことになりました。

ちなみにウクレレという楽器は、
ソプラノ

コンサート

テナー

バリトン
という順ででかくなっていきまして、日本で一般的なのはソプラノ。牧伸二師匠が弾いてるのもソプラノです。一方、バリトンになると、ほとんど「四本弦のちいさいギター」です。

で、今回持ち出したのが写真のウクレレ。
なんと全身が鉄でできております。

×   ×   ×

まだ世の中にPAやアンプというものが存在しないはるか昔。1920〜30年代くらいでしょか。

当時流行のビックバンドの中で、ピアノやドラムに負けないでかい音がでるギターがほしい!ということで、さまざまな創意工夫がこらされました。

そのなかに、金属製の共鳴版をギターの中に仕込んでしまおう、という企画がありまして、

これがいわゆる「リゾネイター(=共鳴器つき)ギター」。
呼びにくい名前です。

この「リゾネイターギター」のメイカーとして、当時「ナショナル」「ドブロ」なんぞというブランドがあったわけですが、なかんづく「ドブロ」社の生産台数がそれなりに多く、なにより語呂的にも良かったんでしょう。

この種のギターを「ドブロギター」ないし、単に「ドブロ」と呼ぶようになりました。

もちろん、今となってはドブロの音なんてでかくもなんともありません。80年という月日の間に、ギターのボディーサイズそのものが巨大化してしまい、そこから出てくる音量もでかくなった。

なにより、PAの使用が当たり前になって、生音のでかさを気にする必要がなくなりました。


「リゾネイターギター」は過去の遺物となるかと思いきや、その独特の音色が愛され、現在に至るまで生産され続けております。

×   ×   ×

さて、リゾネイターギター人気華やかなりし20世紀前半。ギター以外のさまざまな弦楽器にもリゾネイター版が作られました。

それらの中に、やっぱりありました。「リゾネイターウクレレ」別名「ドブロウクレレ」。

元祖「ナショナル」や「ベルトナ」なんぞというメイカーが販売して、現在中古市場で結構な値段になっております。

×   ×   ×

わたしが持ってるリゾネイターウクレレは、上海の「ジョンソン」というメイカーが作ったごく安価なモデル。外見的には前出「ベルトナのもののコピーであるようです。

(つづく・・・)

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Posted by 独酔舎 at 21:23│Comments(0)音楽
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