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2004年12月04日

やわらかなパキスタニが・・・

寒桜.jpg
寒桜です。

×   ×   ×

さて、はなしは全然違うが、
恒例「冬の蚕小屋」、豊田勇造ライブに行ってきました。
昨年が自分のライブとかちあってしまったので、ほぼ2年ぶりの勇造さんです。席は最前列マイクスタンド直前の一等席を確保しました。

オープニングアクトは蚕小屋主宰のちくましげるさんと、よう介さん。
ちなみにこのよう介さん、剃髪・剃り眉の一見強面。
でも、歌ってるところを間近で見ると、とんでもなくキレイな目をしてることを発見しました。

今回はじめてステージを観ましたが、詞の良さと誠実なうたいくちが印象に残りました。

わたしの身近な「剃髪の歌い手」といえば、
長崎のいちろう、東京のたけだあり、秩父の五十嵐えいしょう、浦和のヨシ。生で聴いたことないけど、中央沿線で有名な「サザンクロス」なんか、すごく好き。

結論、「ボーズにはずれなし」。

×   ×   ×

さて、勇造さんです。
前半はPAあり、後半はPAなしのモロアコのステージ。

以前からこのひと、マイクとの位置取りの絶妙さに感動しておりました。
ギターとマイクの距離、マイクにギターの6弦側を寄せるか、1弦側を寄せるか、

マイクから1mくらい離れた状態で、高音で「シャラシャラシャラ・・・」とコードを弾いておいて、いきなり低音のベースランニングになだれこむ。このタイミングで一気にオンマイク!ぶちぶち。

マイクを弦のブリッジ側からネック側にツルンとなでて、ちょっとワウみたいなかんじ。

しまいにはマイクをサウンドホール正面に持ってきて、低音弦をヒット。「ぶお〜!」と沸き起こるフィードバック!!!

このフィードバックは、はじめて観たときは事故かと思って、それにしちゃ良いタイミングでキマったな、と思っていたのですが、2回3回と観るにつれ、こりゃ狙ってるんじゃないか?いや、絶対狙ってやってるな!?

・・・実際のとこ、どうなんだろ。いつか本人にきいてみたい。

ボーカルのほうでも、オフマイクに近い状態で、PAの残響だけをうまく使うような場面があったり。いやもう、「年季」としか言いようがない。

×   ×   ×

ギターのうまさは相変わらず。とくに後半戦のノーPAのステージでは、そのへんが際立ってました。

メカニカルな正確さとか、フレーズの華麗さ・速さとかの「巧さ」じゃなく、荒削りで衝動的。破天荒なギタースタイルの向こうに、彼の音楽的なルーツ=ブルーズが見え隠れします。

初期のボブディランがやってたような(近年のアンプラグドの音源でも聴ける)リズミックなベースランニング。

ちょっとファンキーな指弾きで、マジックサム風のブギウギ。

いきなりハイポジションに駆け上がって単音のソロ、でもリズムもコード感も崩れない。ライトニンホプキンス!

常に頭の中でバンドサウンドが鳴り続けてる感じの演奏は、単なる弾き語り屋さんとは一線を画してる。

とにかく、押し引きのダイナミクスは見事です。
とくに「引く」場面では、会場全体がさざなみのような、虫の音のような勇造さんの声とギターに耳を澄ませてる。

ギター、今日はいつものJ200じゃなくハミングバードでした。パリンとした音はよかったけど、チューニングがかなり辛そうでしたっけ。

×   ×   ×

あ〜、おもしろかった。
このひとのライブは、何度観てもどっかしら新鮮なオドロキがあります。会場にはモスリンさんやmitiさん、ヨシさんの姿も見えましたが、皆大満足だったみたい。

勇造さん、関東近県でも毎年半端じゃない数のライブやってますから、まだ観たことない方は是非!

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Posted by 独酔舎 at 22:20│Comments(4)音楽
この記事へのコメント
もしかして、勇造さん?
蚕小屋でペシャワールは
よく響くでしょうね。(^-^)
Posted by ゲスト at 2004年12月04日 22:47
もしかして、勇造さん?
蚕小屋でペシャワールは
よく響くでしょうね。(^-^)
Posted by ゲスト at 2004年12月04日 22:48
「ペシャワール」。男前です!
Posted by 独酔舎 at 2004年12月04日 23:39
さすが独さん、なんか俺の感じてた勇造さんの演奏を的確に表現してる。そやね勇造さん、いつもチューニングにてこずり過ぎやわ。ギターはハミングバードのほうが好きやとあたしは勇造さんに言い続けてます。最近時々目にしますね。そやかてあのおんぼろJ-200もう枯れすぎてぺんぺらぺんで音のふくらみがあらへんもん、と勝手なファンのたわごとでおました。
Posted by ゲスト at 2004年12月05日 07:40
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やわらかなパキスタニが・・・
    コメント(4)