手酌でGO！

かみさんの実家が引っ越すので、
実家においてあった荷物がいろいろと我が家にやってきた。その中に、こんな写真がありました。

ななちゃん。
10年位前にかみさんの実家で飼われていたわんこです。
かみさんが生まれて、最初に飼った犬が「ハチ」
つぎにやってきたこの子が「ナナ」

つぎは当然「ロク」だろうと思ったら、
「ロク」と「ゴロー」は知り合いの家の飼い犬に先に使われちゃった。

「シロー」ちゃんは、かみさんのおじいちゃんの弟の名前。
「ミツオ」ちゃんはかみさんのおじいちゃんの名前。

・・・そりゃまずいよな、道義的に。

で、つぎにやってきた犬はなぜか「菊姫」と名付けられました。

×　　　×　　　×

「ななちゃん」の写真は何枚かあるのですが、
これは十数年前、亡くなる前の最後の冬にドカ雪が降って、庭の雪掻きを終えたかみさんと並んで撮った２ショットです。

この写真を見ながら、わたしの知らない「ななちゃん」の話をいろいろ聞きました。

ほとんど吼えないおとなしい子で、顔にマジックで落書きされても「へっへっへっ」と笑ってたこととか、
歳をとってから前足が曲がってがに股で歩いてたこととか、
亡くなったときに職場に電話が来て、急いで帰ったけど間に合わなかったこととか。

そんな話を聞きながら、

こんなふうにどこかでわたしの話をしてもらえるなら、
わたしのことをぜんぜん知らない誰かさんがわたしの写真を見て話を聞いて、「ああ、昔そういう変なひとがいたんだな」と思ってくれるんなら、

その誰かさんが、「そういえば昔こんな変なひとの話を聞いたよ。笑っちゃうよね」などと、これまた知らない誰かさんに話してくれるなら、

いつか私が死んでゼロになって、なんにもわからなくなっても、ちょっとは寂しくないかな？などと思ったことでした。ななちゃん。

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