手酌でGO！

早いもんで、舅が亡くなってからひと月が経とうとしている。
弔問客への対応も一段落して、ゆっくりと、ほんとにゆっくりと、あるじの不在を受け容れつつあるたんぽぽ家。

そんななか、“だいすきなパパ”を失ったショックからぜ〜んぜん立ち直れないやつがここに一匹いる。

そうです、きくちゃんです。

そうでなくても神経細い/生命力弱い弱虫きくぞう。先月は通行人におかしな物食わされて腹壊したり、梅雨明けの急激な暑さにやられたりで踏んだり蹴ったり。
いいかげん参ってたところにもってきて、だれよりも可愛がってくれた舅がいなくなってしまって、すっかりおかしくなってしまった。

まず、異常に食が細くなった。
それでも最初のうちは、やわらかめのジャーキーなんかはなんとか食べていたし、家人が食事を与えるとちょっとだけ食べる「ふり」だけはしていたんだけど、１週間２週間と経つうちにどんどん弱っていって、最後には水以外なんにも口にしなくなっちゃった。

慌てた姑・義兄がかかりつけの獣医さんに相談して、ぶっとい針で点滴を２本。

これが劇的に効いたらしく、翌日には「・・・いくらなんでもこれは、ちょっと・・・」というくらい食欲が湧いてしまった。ぜんぜん受け付けなかったドッグフードが、食器に盛っても盛ってもカラになる。

とりあえず一安心、と思ったところに思わぬ落とし穴。
ある晩、何を勘違いしたが住宅街のど真ん中で素人とは思えないような打上げ花火をばんばかぶっ放したバカがいたんだそうで、あくる日からいきなり“断食”再開。しかもいきなりトップギアで、水以外なんにも受け付けない。心配した家人が近寄るとこそこそと物陰に隠れ、三白眼でじ〜っとこっちを伺う始末。

昨日「かけこみ亭」に出掛ける前に二度目の点滴を受け、今朝めでたく嵐の食欲が復活。食器にドッグフードを入れれば入れただけカラになる。「へっへっへっ」という愛想良いスマイルも復活した。

てなわけで、なんとなくあかるい兆しが見え始めたのを記念して、本日のおまけはきくぞうのテーマソング「お菊は忙しい」フルバージョン（短いけど）。

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