さぽろぐ

映画・TV・音楽  |札幌市中央区

ログインヘルプ


2010年11月14日

まぼろしの世界(ちょっとだけネタバレあり)

観てきましたよ。
映画『まぼろしの世界(When You’re Strange)』。

ドアーズの、
というか、ジムモリソンの
ドキュメンタリー映画であります。

新宿「武蔵野館」で、土曜午後イチの回でしたが、
観足はパラパラ。
ちなみに20年前、
バルキルマー&メグライアン(かわいかった!)の
映画『ドアーズ』を、封切り初日に見たときは
でっかい会場に観客5人でした。
(・・・おれのライブかよ!!!!)
あのときと比べたら、
うんうん、いいではないの。

会場に入ると、
ドアーズの未発表音源が大音量でガンガン流れてる。
コレクターが私的にやりとりしてた音源を
かきあつめて流してるらしい。

あんまり詳しくは書かないけど、
「え~っ!ジムがこんな曲も歌っちゃうの!?」
と、でんぐりかえるようなのもあって、
映画本編以外にもサプライズがあるので
お早めにってなところでしょうか。

さて、本編に入ると
いきなりのコメント(字幕)
「再現映像も加工も無し。
ぜ~んぶ当時のほんものの映像ですよ!」
(はじまってみると、う~ん、
必ずしもそうとは限らないんだけど)

そして、“夜明けのハイウエイでクラッシュしたクルマ”から
ジムモリソンが這い出すところから
(このへんは出来過ぎ!)
映画は始まるのです。

正直、さんざん出回った「お宝映像」なんかの編集で
お茶をにごされていたら
どうしよう?と不安であったのですが、

・・・事実、市販のDVDに入ってる映像に
かなりムチャな編集を加えてつないでる
部分もあったのですが、

かっこいいです。かっこいいですよ。

ドアーズっていうと
“ライブ中止”だとか
“マスターベーション”だとか
“逮捕”だとか
“ハイジャック”だとか

断片的なエピソードから
「ああ、アブないことやってたんだな」という
イメージだけは流布さてているものの、

じゃあ実際にどんな感じでライブをやっていたのかっていう
そのあたりは藪の中だったりしたのですが

この映画で流れる音源は
その「ヤバいバンド」としての後期ドアーズの
ステージパフォーマンスを
それこそ ヘドがでるほどに
生々しく伝えております。

これが「ロック」なんであれば、
いま現在、TVの音楽番組で
流れている「ロック」は
一体なんなのか。

このへんは、去年リリースされた
2枚組みのライブCDでもそうでしたが。

いや、すっごいですよ!
ジムモリソン
客席を煽る煽る。
バックの3人の演奏
ミニマムにして完璧。

1時間半と言う駆け足の時間ではあったけど
製作者の意図する部分は
きっちり提示してくれたなという
満足感はありました。

惜しむらくは、
編集がきつすぎて
映像と音源の整合関係が
わかりづらい

あたら 映像+音源として
残されているものに、
むりやりプロモ映像や
当時のテレビ出演時の映像を
あてはめてしまっていて
しかも、それがくるくると
入れ替わるものだから、

「おい!
あんたらがおりこうさんで
いろんなことができるのは
わかったからさ、
30秒でいいからおおもとの映像を
ちゃんと映してくれよ!」

などとグチりたくなってしまう・・・

それでもね、
“あの事件”の舞台となった
マイアミのライブについて
あれだけたくさんの
資料が残ってることも
初めて知ったし、
(マスターベーションうんぬんは
はなから問題じゃなかったんだ)

ワイト島フェスティバルの
最晩年のライブ映像
(そうだよな、残ってて当然なんだよな)
の、演奏の完璧さとか

そのへんを、
へんにいじくらずに
無編集で見せてほしいという
フラストレーションは
やっぱり 溜まったかな・・・

×   ×   ×

さて、あしたも仕事だ。寝よ寝よ!

あなたにおススメの記事

Posted by 独酔舎 at 00:12│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
まぼろしの世界(ちょっとだけネタバレあり)
    コメント(0)