2016年03月07日
震災とか、げんきマルシェとか、うたとのかかわりかたとか。
震災の年の春、
関東でも「絆」とか「自粛」とか「節電」とかいろいろあって、
でもやっぱり、遠目でなく、リアルでコアな場所に関わりたくて、
そこでなにが起きているのかを見たくて、
たまたま市の広報でみかけた
宮城県東松島市行きのボランティアバスのツアーに応募した。
そこでの経験は、いろんな意味でものすごくしんどかったけど、
やっぱり行ってよかったと思う。
その直後、長い付き合いになる頸椎症が発症してしまい、
ボランティアはおろか、日常の仕事や、楽器を弾くことすら
しんどいような時期があって。
でも、それがきっかけで、
メディアやSNSを通してじゃなく、
いまこの国がきしんで、もつれて、動いている
現場に立ち会わなきゃと、
なにもできなくたっていい、同時代に生きてしまった人間の責任として、
その現場に居合わせなきゃと、
それが自分の行動の基本原理になり、
たくさんの景色をみて、たくさんの人に会って、
怠け者のわたしにはめずらしく、たくさんの文章やうたができて。
その年の冬、さみしい財布をはたいて、
たくさんの友達に助けてもらってCDをつくりました。
あの日、東松島で見聞きしたことも、「3-11」という詩になって、
収録されています。
× × ×
その後、くだんのボランティアバスの主催者の松本さんに、
自分が歌を歌う人間であることがばれて(笑)
郊外のショッピングモールで不定期に開催される震災追悼のイベントで
「3-11」をうたわせていただくようになり、
そのときにピアノでお手伝いいただいたのがご縁で、
ゑ川師匠と「ペンギンとシロクマ」を立ち上げることになり。
× × ×
松本さんは、モールだけでなく東松山の市街地にある
「ピオパーク」という広場でも、「げんきマルシェ」という
復興支援のイベントを定期的に開催しています。
地元東松山だけでなく、東松島からも牡蠣や農産物などの出店が出て、
とてもにぎやかなことになっているのだけど、
先日、この「げんきマルシェ」でも音楽関係のイベントをやりたいという
お話しをいただいて、
おとといの土曜日、「ペンギンとシロクマ」でうたってまいりました。
もちろん、「3-11」は、やらせていただきましたが、
震災あとの、いま現在や、これからのことも歌わなきゃなあ
という想いがあって、
あれから歩きまわった、釜石とか、宮古とか、(最愛の)田野畑とかの景色を思い出しながら、
「いま」の唄もつくって、うたってみました。
「まるでなんにもなかったみたいん」という
タイトルをつけました。
× × ×
共演は地元のアイドル(!)・古澤ひかりさん
近年はフォーキーな弾き語りのスタイルと、
彼女のルーツである「声楽」との垣根がとっぱらわれつつあるのが、
とてもとても心地よいです。
そして、ジャズピアノの杉本ゆみさんと
ご存知「ミノジンスカピカリノフ」のユニット、「epigrammma」
ひとりひとりが、わたしなんかには想像もつかないくらい
たくさんの引き出しをもった3人が、お互いの間合いをはかりながら
そろりそろりと音を重ねていく。スリリングでした。
(ボーカルの「美の字」は、地元東松山の焼き菓子の名店・『美の字』のご主人です!)
× × ×
「もうひと組くらい、このイベントにふさわしい出演者を」と松本さんからお話しがあったとき、
あの「サングラスとヒゲ」が、ひさびさに
・・・ぽかんとアタマにうかびました。
「J-BOSSA」こと、MOGAMIさん。
表仕事は、GIS=地理情報システムのエンジニアで、
地図/地形情報と防災との連携がライフワーク。
震災以降はとにかく三陸沿岸を歩きつづけて、
SNS以外にも、数冊の本を出版されるなど
こまやかな情報発信をつづけておられます。
今回のイベントに、こんなにふさわしい人は他にいないよね。
期待通り、いや、それ以上に、被災地に寄り添ったうたを、
軽快なボサノバや、陰影に富んだメロディーにのせて、届けてくれました。
× × ×
ライブ、どうでしたか?
楽しんでいただけましたか?
純粋に音楽と戯れるのも好きだし、
音と言葉で世界とがっぷり四つに組み合うようなスタンスにも
シンパシーを感じますが。
まあ、そのふたつのあいだの、あいまいなところで、
しばらくは遊んでいくのかなあと思っています。
関東でも「絆」とか「自粛」とか「節電」とかいろいろあって、
でもやっぱり、遠目でなく、リアルでコアな場所に関わりたくて、
そこでなにが起きているのかを見たくて、
たまたま市の広報でみかけた
宮城県東松島市行きのボランティアバスのツアーに応募した。
そこでの経験は、いろんな意味でものすごくしんどかったけど、
やっぱり行ってよかったと思う。
その直後、長い付き合いになる頸椎症が発症してしまい、
ボランティアはおろか、日常の仕事や、楽器を弾くことすら
しんどいような時期があって。
でも、それがきっかけで、
メディアやSNSを通してじゃなく、
いまこの国がきしんで、もつれて、動いている
現場に立ち会わなきゃと、
なにもできなくたっていい、同時代に生きてしまった人間の責任として、
その現場に居合わせなきゃと、
それが自分の行動の基本原理になり、
たくさんの景色をみて、たくさんの人に会って、
怠け者のわたしにはめずらしく、たくさんの文章やうたができて。
その年の冬、さみしい財布をはたいて、
たくさんの友達に助けてもらってCDをつくりました。
あの日、東松島で見聞きしたことも、「3-11」という詩になって、
収録されています。
× × ×
その後、くだんのボランティアバスの主催者の松本さんに、
自分が歌を歌う人間であることがばれて(笑)
郊外のショッピングモールで不定期に開催される震災追悼のイベントで
「3-11」をうたわせていただくようになり、
そのときにピアノでお手伝いいただいたのがご縁で、
ゑ川師匠と「ペンギンとシロクマ」を立ち上げることになり。
× × ×
松本さんは、モールだけでなく東松山の市街地にある
「ピオパーク」という広場でも、「げんきマルシェ」という
復興支援のイベントを定期的に開催しています。
地元東松山だけでなく、東松島からも牡蠣や農産物などの出店が出て、
とてもにぎやかなことになっているのだけど、
先日、この「げんきマルシェ」でも音楽関係のイベントをやりたいという
お話しをいただいて、
おとといの土曜日、「ペンギンとシロクマ」でうたってまいりました。
もちろん、「3-11」は、やらせていただきましたが、
震災あとの、いま現在や、これからのことも歌わなきゃなあ
という想いがあって、
あれから歩きまわった、釜石とか、宮古とか、(最愛の)田野畑とかの景色を思い出しながら、
「いま」の唄もつくって、うたってみました。
「まるでなんにもなかったみたいん」という
タイトルをつけました。
× × ×
共演は地元のアイドル(!)・古澤ひかりさん
近年はフォーキーな弾き語りのスタイルと、
彼女のルーツである「声楽」との垣根がとっぱらわれつつあるのが、
とてもとても心地よいです。
そして、ジャズピアノの杉本ゆみさんと
ご存知「ミノジンスカピカリノフ」のユニット、「epigrammma」
ひとりひとりが、わたしなんかには想像もつかないくらい
たくさんの引き出しをもった3人が、お互いの間合いをはかりながら
そろりそろりと音を重ねていく。スリリングでした。
(ボーカルの「美の字」は、地元東松山の焼き菓子の名店・『美の字』のご主人です!)
× × ×
「もうひと組くらい、このイベントにふさわしい出演者を」と松本さんからお話しがあったとき、
あの「サングラスとヒゲ」が、ひさびさに
・・・ぽかんとアタマにうかびました。
「J-BOSSA」こと、MOGAMIさん。
表仕事は、GIS=地理情報システムのエンジニアで、
地図/地形情報と防災との連携がライフワーク。
震災以降はとにかく三陸沿岸を歩きつづけて、
SNS以外にも、数冊の本を出版されるなど
こまやかな情報発信をつづけておられます。
今回のイベントに、こんなにふさわしい人は他にいないよね。
期待通り、いや、それ以上に、被災地に寄り添ったうたを、
軽快なボサノバや、陰影に富んだメロディーにのせて、届けてくれました。
× × ×
ライブ、どうでしたか?
楽しんでいただけましたか?
純粋に音楽と戯れるのも好きだし、
音と言葉で世界とがっぷり四つに組み合うようなスタンスにも
シンパシーを感じますが。
まあ、そのふたつのあいだの、あいまいなところで、
しばらくは遊んでいくのかなあと思っています。
Posted by 独酔舎 at 21:30│Comments(0)