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2018年04月24日

「歌って、もっとうんと自由なものなんだよ。」

もうずいぶん前のことになるけど・・・
たぶん、東北の震災からそれほど経ってないころのことだと思う。
とある大御所のライブの打ち上げで飲んでいた。

場違い、と言っては失礼になるけど、そこにハタチそこそこと思しき女性がひとり混じっていて、
歌もうまいし、古い音楽にも詳しくて、その場の人気をさらっていた。

どういう経緯だったのか忘れたが、「彼女」が突然、
まさに突然、

「うたに主義主張を込めるっていけないと思います!」

と言いだした。

×     ×     ×

その唐突さに、ちょっととまどう空気が流れたのだけど、
やがて、賛成・反対双方から、ぼつぼつとコメントがあった。
「計画停電」とか、「食の安全性」とかが、リアルタイムで語られていたころだったから。

極端な話し、目の前にある一杯の水を、飲んでいいのか、
家族に呑ませていいのか悪いの判断を
国民みんながせまられていた頃だったから。

でもまあ、その場の性格上、
それほど盛り上がらずに、次の話題へと流れていった。

×     ×     ×

わたしは・・・黙っていた。
彼女のまわりのオトナたちが常日頃そういう発言をしていて、
その主張がここでも「盛り上がる」と、彼女なりに考えたのだとおもったから。

もちろん、いくらでも反論の余地はある。
「言語」を介在する以上、
歌は永遠に「意味」から、「主張」から逃げられない。

×     ×     ×

そのちょっとあとくらいからかな。
彼女と似たような主張をするオトナが増えていった。
代表的なのが、
「政治的主張を音楽に持ち込むな」っていうアレ。

彼女がいまどこでどんな歌を歌ってるのかは知らない。
でも、いまならごくシンプルに答えられる。

「この世にあるもので、うたっていけないものなんてないんだよ。
 歌って、もっとうんと自由なものなんだよ。」


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Posted by 独酔舎 at 19:41│Comments(0)
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「歌って、もっとうんと自由なものなんだよ。」
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