さぽろぐ

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2007年06月10日

本厄

先週の金曜日、41になってしまいました。
もはやなにも申し上げることはありませんです。
とりあえず火の元にだけは気をつけようかと。

×   ×   ×

今日の午後3時半頃、
小雨降る秩父本町の大通りを小走りに渡っていて、
ふと片足の下駄が脱げてしまった。

×   ×   ×

先週のこと。タンポポハハが「下駄を買ってやる」という。

そう。六角橋商店街のあやしいオババの履物屋で買った下駄を履き潰してしまって、替わりの下駄を探していたのだ。

てっきりT川駅前の履物屋で吊るしの下駄を買うのだと思って何も考えずについていったら、
行った先はなんと某バラの包みの百貨店だった。
南部桐のホンモノの高級品。台湾製の1000円のしか履いたことないのに!

びびって安いのを頼んだのだが、それでもダダリオのブロンズライトが10セット買えるくらいの値段がした。鼻緒は好きなのをすげてくれるというので、黒字に白の小桜模様のを選んだ。

初めて履いた桐下駄は、軽くてあたたかくてあたりが柔らかで・・・

×   ×   ×

信号は赤。キケンなので、とりあえず道を渡りきる。振り返ると、下駄は中央分離帯のあたりに転がっている。クルマの流れは激しいが、みんな一応下駄を避けてくれている。このままじゃ迷惑なんで、すきを見て回収にいかねば。

思った瞬間!走ってきたのは忘れもしない某鉄道財閥系の路線バス。ブレーキひとつ踏むことなく、ハンドルひとつ切ることなく、めりめりとわたしの下駄を踏んで、そのまま走り去った。
本厄
ぺっちゃんこの下駄を片手に、ボーゼンとして周囲を見回す。
幸い、ちょっと歩いたところに下駄屋(靴屋ではないのだ!)を発見。

大振りの男物の桐下駄で、木目の不揃いで安くなってたやつ(それでもダダリオのブロンズライトが7セット買える)を買った。
既に鼻緒はすげてあるのだが、おばちゃんにわけを言って、壊れた下駄についてた小桜模様の鼻緒にすげ替えてもらった。
本厄
すげ替えには30分くらいかかったが、そのあいだ薄暗い店先の丸椅子に座って、おばちゃんの下駄のウンチクを聞きながら待っていた。
下駄の材質にはいろいろあるが、やっぱり桐のものを履くとほかのものは履けんようになるらしい(同感だ)。
桐は全国で採れるが、北日本のものが目が詰まってて最高。ただ、表面にだけ北日本ものの薄板を貼ったまがい物も多いんで注意が必要。
木取りは木目がまっすぐに通った柾目(まさめ)を良しとする。一枚の板を魚の2枚降ろしの要領でパカッと切り開いたブックマッチが最高級品。
木材は北のものがいいが、技術的に確かなのは静岡なんかの東海の職人さん・・・

なにやらどっかで聞き飽きたような話ばかりで、会話がはずむことはずむこと。

本厄
で、NEW下駄。

これで本厄を乗り切ります。

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Posted by 独酔舎 at 21:20│Comments(5)
この記事へのコメント
近所に下駄屋があるなんてさすが秩父王国!
ところでね、その割れた下駄の悲しい話を製造元に電話してみたら…
(つづく)
Posted by たんぽぽ at 2007年06月11日 10:13
本厄ですか…
きっと下駄が災難を避けてくれたんやと思う。

けど、で~っかい!\(◎o◎)/!
Posted by さくら at 2007年06月11日 14:19
災難避け…アタシもそう思う!
Posted by たんぽぽ at 2007年06月11日 15:36
お~、禍転じて福となす、というやつですね?
そう言われてみると、なにやらエンギがいいような気もしてきましたよ。
ちなみにNEW下駄は幅が広めだが、サイズは26.0。やっぱりかかとがはみ出すのです。
Posted by 独 at 2007年06月11日 20:56
下駄は割れるからいいのでしょう
身代わりになってくれたのがハッキリわかりますよね
ぼくも以前に桐の下駄はいてたことがあるけど、足の裏になんともなじむのですよね、桐は
Posted by こーいち at 2007年06月11日 20:56
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本厄
    コメント(5)