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2010年03月28日

「祟る樹」に会いに行く

ずいぶん前だけど、ここに不思議な樹の話を書いたことがある。
人呼んで「切りきらずの楢(なら)」。
http://docsuisha.sapolog.com/e289710.html#more

その後、文献をいくつかあたってみた。

名前が「切りきれず」になっていたり
単に「誰が切ろうとしても切れなかった」という
そっけない記述になっていたりしたけれど
おおむね土地の人の教えてくれたとおり。

また、近隣に同じような伝承を持った樹が
いくつか存在していることもわかった。

×   ×   ×

ことしの正月くらいから、

この樹のその後が
なんとなく気に掛かっていた。

あのダムのことをネットで調べてみると、
一時は満水まで水を入れることができたものの、
地すべりの問題は解消されておらず、
現況の湛水率は8パーセント。

・・・ひょっとすると、まだ「彼」の姿をみることができるんじゃないか
ダムの水面から、あたまのてっぺんくらは
顔を出してるんじゃないかしらん。

×   ×   ×

早起きして家事を済ませ、
8時に家を出る。

新しいクルマについてたカーナビが
思いもしないルートを指示してくるのがめずらしくて
言われるままに走っていたら
「祟る樹」に会いに行く
あと数十mで群馬県などという
とんでもないところまで連れて行かれてしまった。

しかも、目的地の数キロ手前で
道路が封鎖されているというおまけつき。

祟りか?祟り、もうはじまってるのか??

結局、現地に着いたのは昼をすこし廻ったあたりだった。

降りしきる雪。

急に気温が下がり、
フロントガラスが真っ白く結露する。

デフロスタも効かず、
片手に持ったタオルで
視野を確保しながらの運転。

祟り、もうはじまってるのか??

×   ×   ×

「切りきらずの楢」は、
渓谷沿いに細長く広がる
「S」という集落の入り口に立っていた。
「祟る樹」に会いに行く
7~8年ぶりの「S」は
水没こそしていなかったものの、
すっかり整地されてしまっており
見るかげもない。

将来は、もうちょっと上のほうに
旧住民が在りし日の故郷をしのぶための
「望郷の丘」という敷設ができるのだとか。

「祟る樹」に会いに行く
楢が立っていたあたり。

供えるつもりで持っていったおにぎりを
手前の淵に投げ込んで帰ってきた。

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Posted by 独酔舎 at 19:53│Comments(0)
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