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2010年05月17日

ニセモノ(「あかしあの 雨に打たれて・・・」)

この時期、郊外の丘陵地帯が
アカシアの白い花でいっぱいになります。

咲き始めにはビャクダンに似た強い芳香があって、
風が吹くと山全体がこの香りでいっぱいになって
ほとんどトリップしそうな・・・そりゃもうエライこっちゃ。

こちらに住み始めたころは
ものめずらしさも手伝って
満開の枝を折ってきては酒瓶に活けて
飽かず眺めていたおぼえがあります。

ちかごろ園芸の好きなかたに聞いたのですが、
このアカシア、正確には「ニセアカシア」。
なんと、ニセモノなのだそうです。

しかも繁殖力旺盛な外来種で、
生態系破壊なんかのカラミで問題視されているんですと。

×   ×   ×

おりしも、「スズメが減っている!」なんてニュースが
流れております。

水田面積の減少やら里山の荒廃、
街路樹や都市公園の植栽なんかの影響で
スズメの数が減り、
むしろ郊外型の野鳥が都市部に進出してるんだとか。

そういえばカワセミとかオオタカとかノスリとか
子供の頃は百科事典でしか見なかった鳥を
都市近郊の住宅地や工業地帯で見ることも多いです。

こないだなんか、桶川の住宅分譲地のはらっぱで
もりもりとキジバトをたべているオオタカと
眼が合ってしまいました。

×   ×   ×

小学校のころアメリカシロヒトリが全盛で
日本中の桜と言う桜は、ぜんぶこの毛虫に
喰われてしまうような話をしていましたが

現在彼らは、放棄された桑畑のクワなんかを
食べて 地味に暮らしています。

あれほど騒がれたセイタカアワダチソウも
河川敷のはらっぱで
ススキやアカザやブタクサに混じって
それなりに楽しそう。

いま道路っぱたの植え込みを占領してる
オレンジ色のナガミヒナゲシも、
いつかは自分たちのはまりこむべき隙間をみつけて
なんとなく落ち着いていくんじゃないのかな。

もちろん、自分たちの遊び場ほしさに
ブラックバスを放流して歩いちゃう
おばかさんは論外として

「自然」ってわたしなんかが思うより
もっともっと流動的でいいかげんでえげつなくて
・・・つまり、タフなんじゃないかと思いました。

×   ×   ×

さてさて、アカシアの季節も
ぼちぼち終わりです。

いろいろご意見はおありでしょうが、
わたしにとってのアカシアは あいかわらず
あの じゅずつなぎの白い花だったりします。

以下、ウィキ転載:

「明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本来のアカシア(ネムノキ科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり区別するためにニセアカシアと呼ぶようになったが、今でも混同されることが多い。たとえば、札幌のアカシア並木も、札幌松坂屋開店時のキャッチコピー「アカシアの花白くいま開く松坂屋」も、アカシア蜂蜜として売られているものも、西田佐知子のヒット曲「アカシアの雨がやむとき」、石原裕次郎のヒット曲「赤いハンカチ」や北原白秋の「この道」に歌われる"アカシアの白い花"や、清岡卓行の小説「アカシアの大連」で中国の大連市を代表する樹木として知られるものも、2000年代に入ってからは松任谷由実の「acacia (アケイシャ)」やレミオロメンの「アカシア」もすべてニセアカシアに関するものである。」
ニセモノ(「あかしあの 雨に打たれて・・・」)

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Posted by 独酔舎 at 23:37│Comments(0)
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