2004年10月11日
エフェクターについて2
最新のライブ機材の配線図。
私がステージで使うウクレレやギターのほとんどにはピックアップ(コンタクトマイク)が仕込んであります。
ピックアップの銘柄については何種類か試してみたのですが、ウクレレについてはグヤトーンのEDMという、ズボンのベルトに装着できる小型のプリアンプが付属してる奴が、音に迫力があって気に入っています。
本来はボディーの外側に両面テープで貼り付けるものなのですが、つけたりはがしたりが面倒なのと、見栄え的に良くないので、ボディーの内側に仕込んでしまって、楽器のお尻からミニジャックから出力できるようにしています。
(この点については、ピックアップの本体がやや大きめなので妙な共振が起きたりと、いろいろ問題もあるのですが・・・)
え〜、ここからにょろりと伸びたケーブルが、前述のプリアンプ(大抵ズボンの尻ポケットに突っ込んである)に刺さっているわけですが、
ここにトランスミッターをつないで、ワイヤレスで音を飛ばしております。
本来「盛り上がる場面で客席に遊びにいけたりしたら面白いじゃん」という、いかにもロック出身者らしい乱暴な理由で使い出したのですが、
実はリハのときのサウンドチェックなんかで、会場に降りていって、いろんな位置で楽器の聴こえ方を確認するのにものすごく便利なことを発見しました。
で、必ずしもアップテンポな曲をやらないとき、広さ的に客席まで出て行けないようなシチュエイションでもついつい使ってしまいます。
モノは韓国サミック製のごくごく安価なやつ。安い割りに高性能で、今のところステージでトラブルを起こしたことはありません。音色の良さも、某所でプロの音響屋さんに驚かれたくらい。なんでも奥田民生さんはこいつをホール級のコンサートで(バックのギターの方と二人で)使ってるそうです。
(かつて某葡萄館で、リハを終えてトランスミッターの電源を切って、レシーバーの電源をつけっぱなしにしておいたら、2フロア下のキャバレーの場内アナウンスの
「さぁさぁさぁ、はりきってまいりましょう、ハッスルハッスル〜!!」
というやつを拾ってしまって、みんなで大笑いしたことがある)
レシーバで拾った音は、ボリュームペダル(楽器を交換するときに使用)を通って、ABボックスで2系統に分かれます。
赤矢印のほうはこれまで使用していたスタイルで、いわば「なごみチャンネル」。
ヤマハのAGストンプという機械を通ってミキサー卓に信号を送り、会場内のスピーカーから音を出します。
AGストンプというのは、プリアンプにエフェクターやチューニングメーターやノイズキャンセラーが一体になった、なかなか便利な代物です。
内蔵ピックアップの電気的な音が、これを通すとごく自然なアコースティックギターの音色になる!という触れ込みで、ひところかなり人気があったものですが、実際はレコードやCDで聴けるスタジオの「アコギの音」を造る、一種のシミュレーターです。もちろん便利なものには違いなく、ちかごろやっと好みの使い方がわかってきました。
緑矢印のほうは今回追加した部分で、「凶器チャンネル」。
ここで、件のカエルの愛車・・・じゃない、ファズワウが登場するわけです。
どんな音か、と問われれば、BBSにも書いたように聴いてもらうしかないわけですが・・・
そうだ。(回想モード)
昔親父の実家でブタさんをたくさん飼っていたのですが、朝、その家の当主であった大叔父が、フスマや野菜くずなんかの餌を母屋から飼育小屋に持っていって、
柵越しに飼料桶に「ばぁん!」とぶちまけた瞬間、
朝の農村の平和な空気をつんざいて鳴り響いたサウンド。
あれです!あれなのです!
さすがにこれをPA卓に突っ込むといろいろと不具合が起きる恐れがある。まず、オペレータが嫌がるだろうし。
で、いまのところ、エレキギター用のアンプにつっこんで様子をみることにしました。
これだけでもかなり効果的な「ブタの悲鳴」が響き渡ったのですが、次回はファズワウの次に手持ちのデジタルリバーブをかまして、「恐竜の咆哮」みたいな感じに持って行こうかと企んでおります。
× × ×
ファズについては、本来が「音を壊す」道具みたいな側面があるので、あまりきれいにまとめることを考えてもしかたない。
むしろ、「なごみチャンネル」と「凶器チャンネル」の“最も効果的な落差かげん”をどのへんに持っていくか、そのおとしどころを模索せねばです。えへえへ。
(註:10/9の葡萄館では、台風の中をたくさんの機材を持ち歩くのが億劫だったため、ウクレレだけは配線図とは異なり、マイク・プリアンプ一体のオベーションを使いました。)
ピックアップの銘柄については何種類か試してみたのですが、ウクレレについてはグヤトーンのEDMという、ズボンのベルトに装着できる小型のプリアンプが付属してる奴が、音に迫力があって気に入っています。
本来はボディーの外側に両面テープで貼り付けるものなのですが、つけたりはがしたりが面倒なのと、見栄え的に良くないので、ボディーの内側に仕込んでしまって、楽器のお尻からミニジャックから出力できるようにしています。
(この点については、ピックアップの本体がやや大きめなので妙な共振が起きたりと、いろいろ問題もあるのですが・・・)
え〜、ここからにょろりと伸びたケーブルが、前述のプリアンプ(大抵ズボンの尻ポケットに突っ込んである)に刺さっているわけですが、
ここにトランスミッターをつないで、ワイヤレスで音を飛ばしております。
本来「盛り上がる場面で客席に遊びにいけたりしたら面白いじゃん」という、いかにもロック出身者らしい乱暴な理由で使い出したのですが、
実はリハのときのサウンドチェックなんかで、会場に降りていって、いろんな位置で楽器の聴こえ方を確認するのにものすごく便利なことを発見しました。
で、必ずしもアップテンポな曲をやらないとき、広さ的に客席まで出て行けないようなシチュエイションでもついつい使ってしまいます。
モノは韓国サミック製のごくごく安価なやつ。安い割りに高性能で、今のところステージでトラブルを起こしたことはありません。音色の良さも、某所でプロの音響屋さんに驚かれたくらい。なんでも奥田民生さんはこいつをホール級のコンサートで(バックのギターの方と二人で)使ってるそうです。
(かつて某葡萄館で、リハを終えてトランスミッターの電源を切って、レシーバーの電源をつけっぱなしにしておいたら、2フロア下のキャバレーの場内アナウンスの
「さぁさぁさぁ、はりきってまいりましょう、ハッスルハッスル〜!!」
というやつを拾ってしまって、みんなで大笑いしたことがある)
レシーバで拾った音は、ボリュームペダル(楽器を交換するときに使用)を通って、ABボックスで2系統に分かれます。
赤矢印のほうはこれまで使用していたスタイルで、いわば「なごみチャンネル」。
ヤマハのAGストンプという機械を通ってミキサー卓に信号を送り、会場内のスピーカーから音を出します。
AGストンプというのは、プリアンプにエフェクターやチューニングメーターやノイズキャンセラーが一体になった、なかなか便利な代物です。
内蔵ピックアップの電気的な音が、これを通すとごく自然なアコースティックギターの音色になる!という触れ込みで、ひところかなり人気があったものですが、実際はレコードやCDで聴けるスタジオの「アコギの音」を造る、一種のシミュレーターです。もちろん便利なものには違いなく、ちかごろやっと好みの使い方がわかってきました。
緑矢印のほうは今回追加した部分で、「凶器チャンネル」。
ここで、件のカエルの愛車・・・じゃない、ファズワウが登場するわけです。
どんな音か、と問われれば、BBSにも書いたように聴いてもらうしかないわけですが・・・
そうだ。(回想モード)
昔親父の実家でブタさんをたくさん飼っていたのですが、朝、その家の当主であった大叔父が、フスマや野菜くずなんかの餌を母屋から飼育小屋に持っていって、
柵越しに飼料桶に「ばぁん!」とぶちまけた瞬間、
朝の農村の平和な空気をつんざいて鳴り響いたサウンド。
あれです!あれなのです!
さすがにこれをPA卓に突っ込むといろいろと不具合が起きる恐れがある。まず、オペレータが嫌がるだろうし。
で、いまのところ、エレキギター用のアンプにつっこんで様子をみることにしました。
これだけでもかなり効果的な「ブタの悲鳴」が響き渡ったのですが、次回はファズワウの次に手持ちのデジタルリバーブをかまして、「恐竜の咆哮」みたいな感じに持って行こうかと企んでおります。
× × ×
ファズについては、本来が「音を壊す」道具みたいな側面があるので、あまりきれいにまとめることを考えてもしかたない。
むしろ、「なごみチャンネル」と「凶器チャンネル」の“最も効果的な落差かげん”をどのへんに持っていくか、そのおとしどころを模索せねばです。えへえへ。
(註:10/9の葡萄館では、台風の中をたくさんの機材を持ち歩くのが億劫だったため、ウクレレだけは配線図とは異なり、マイク・プリアンプ一体のオベーションを使いました。)
Posted by 独酔舎 at 11:59│Comments(2)
│音楽
この記事へのコメント
曲によりけりかねぇ。
定番のソロとかエンディングの時にばこっと行くとか。
シアトリカルな構成にして、小道具ってのは上手い使い方かな。
1曲丸々凶器の曲ってのはどう?
みんなを引かせるには最適(笑)。
定番のソロとかエンディングの時にばこっと行くとか。
シアトリカルな構成にして、小道具ってのは上手い使い方かな。
1曲丸々凶器の曲ってのはどう?
みんなを引かせるには最適(笑)。
Posted by ゲスト at 2004年10月11日 14:13
《報告事項》
メールしようと思いましたが、ここへ
『ヘビメタ』早速使ってみましたが、セッティングが悪かったのかその効果なし
もう一つの丸く、赤いモノは雨天などの事情もあり今回は実験できませんでした。
理想は単純にディストーション効果、
マーシャルにぶっこんだあの感じですね
近く、もうひとつのも試してみます。
メールしようと思いましたが、ここへ
『ヘビメタ』早速使ってみましたが、セッティングが悪かったのかその効果なし
もう一つの丸く、赤いモノは雨天などの事情もあり今回は実験できませんでした。
理想は単純にディストーション効果、
マーシャルにぶっこんだあの感じですね
近く、もうひとつのも試してみます。
Posted by ゲスト at 2004年10月11日 20:08